健康のてびき   SiteMap    
 
Home > 生体リズム
 
ヒトに限らず、動物や昆虫、植物から単細胞生物に至るまでのすべての生命体、
つまり、生きとし生けるものはみな1日を周期とするリズミカルな生理活動を行っています
この1日周期で繰り返される生体リズムのことをサーカディアンリズム(circadaian rhythm)と呼びます。
これは、地球の自転に伴って起こる昼夜の光の周期と深く関わっているのですが、
光とは別に摂食パターンによっても体内はリズムを形成していることがわかっています。
では、「規則正しい生活をシナサイ」と子供のころに叱られた根拠を順番にみていきましょーう。
 
@ 昼行性動物であるヒトの脳内
ヒトの松果体には、体内リズムを明暗周期に同調させる重要な働きがあります。
つまり、体内リズムを昼夜の光の周期に合わせようとする働きがあるということです。
松果体は、間脳の後上部に位置し、交感神経繊維が分布しています。
長さは約8mm重さは約0.2gで、名前の通り松かさのような形をしています。
また、松果体にはメラトニンセロトニンが存在します。
メラトニンは性腺の発達を抑制するとか体温調節に関係があるなど言われていますが、
まだはっきりとはしていません。ただ、最近では、昼に少なくなり夜に多くなることから、
睡眠を促進する作用があると考えられるようになってきました。
メラトニンは、脳・松果体・腸でたんぱく質の成分であるトリプトファンからセロトニンを経て作られます。
また、メラトニンやセロトニンの量・それらを作るのに関わる特定の酵素活性には、光が影響します。
 
光が目の奥の網膜からたくさん取り入れられると、メラトニンの量が増え、夜にぐっすり眠れる仕組みがあるということです。
 
*セロトニンとノルアドレナリンの補足*
セロトニンとは…
大脳辺縁系と視床下部に高濃度に含まれている。
そこでは、神経伝達物質として働き、 睡眠・覚醒サイクル、体温調節、不安などの情動・行動のコントールに関わっていると思われる。セロトニンが不足するとうつ病になりやすいなどと指摘する人もいる。
ノルアドレナリンとは…
神経伝達物質。交感神経との関係が深く、アドレナリンとともに心拍数や血圧、血糖値を調節している。
また、ストレス時に分泌され交感神経を刺激する。
 
A摂食パターン
次は、明暗周期とは異なる摂食リズムというものについてです。
小腸の二糖類分解酵素は、食物中の糖質が小腸に到達した結果、酵素活性が上昇するのではなく、毎日の摂食時刻に対応して酵素活性が高くなるようになっています。
それは、栄養素の消化吸収を効率よく行うためにできている体の仕組みなのです。
この摂食時刻に合わせたリズムの形成には、10日〜14日間の習得期間が必要だといわれています。
また、1度そのリズムを形成すると、摂食時刻がくるったり絶食したとしても数日間はリズムが崩れず予定時刻に食事をしたかのようなリズム的変化がちゃんと体内で起きることが知られています。
 
ということで、ヒトの体内では、昼夜の光の周期と摂食時刻によって1日ごとにリズムを形成し、効率的に生理活動を営んでいることがわかります。また、この2つが体内にセットされていることで、次に起こる環境の変化に対して体の機能をあらかじめ準備することが可能なのです。例えば、海外へ旅行した場合、当然昼夜の時刻が変わってきますが、摂食リズムを現地に合わせておくことで時差ボケを解消することができます。
以上のことから、規則正しい生活をすることが生きてくうえで重要なことなんだということがわかりますよね??規則正しい生活を送ると、栄養素の消化吸収を高めるだけではなく、睡眠やストレス・感情のコントロールなども改善されます。
できるだけ光を浴びて、決まった時間に食事を摂ることは、ヒトが健康であるための基本のようです。
参考にしたもの:同文書院「総合栄養学事典」
 
  Homeへ戻る