UP Date '05.7.30


残雪の木曽の御岳(’01.5 山荘付近にて)

’94年頃に親戚が所有する山荘の敷地内で枯れたカラマツを伐採して
半割りにし、床下に保管しておいて、定年を迎えたら製作しよう
と思っていましたが、やっとその時が来ました。

場所:信州・木曽御岳山麓の三岳村(オリンポス三岳)の山荘にて
期間:1回目 ’00/8/29〜9/4、2回目 '00/10/6〜10/17
3回目 '01/5/8〜5/18、4回目 '05/7/21〜7/28
4回目の期間が空いたのは自分の工房の建設をしていたためです。
(期間中、御岳や乗鞍岳登山や観光、山荘の手入等の遊びも含む)
テーブルのサイズ:1800 x 800
   


1回目の作業(’00/8/29〜9/4)

<樹皮を剥いているところ>

最初は切れないナタを使っていたが、下草刈に来ていた地元の人に
カマを使ったら良いと実地指導をしてもらい、うまく出来るようになった。

初めて丸太と言う物に接して、驚きと感動を味わいました、外皮をカマで剥ぐと
鮮やかなピンク色が現れる、その下はコゲ茶色をした渋皮である、これも意外
と厚みがあって手強い、これを取り去るときれいな光沢を持った木肌が現れる。
作業はきついが、この経験は貴重だった。そしてきれいな木肌に虫喰いの溝の
模様があり、白い木の粉が詰まっている。立ち木に小鳥が来て幹を突くのはこ
の虫たちを食べに来ているのだ。
樹皮を剥ぐのが容易な丸太がある。これは伐採時期によると言う。カラマツが
葉を茂らせて、地面から盛んに水分を上げて活動しているいる時期に伐採した
丸太は樹皮と幹の間を水分が流れて樹皮が浮いた状態で伐採されたため樹皮を
剥ぐのが容易であり、それ以外の時期に伐採した丸太は樹皮と幹が密着していて
皮を剥ぐのに苦労するすると言うことを聞きました。


2回目終了時での仮配置( '00/10/6〜10/17)

丸太の半割りは電動チエンソーで行った為、切断面が湾曲していて
凸凹がひどく、プレーナー掛が大変だった、木端は電動丸鋸で切断
したが、1800の長さの定規を誤り、真直ぐ加工が湾曲してしまった。
受桟の部分は双方に嵌め込みの加工をし、2回目の作業を終了。

次回は接合金物を準備して、天板になる4本を仮に固定して表面を
そろえることと、脚部の組み立てぐらい出来たらと考えています。
塗装仕上げも未経験で気になるところです。又、全体を一つにする
と一人では動かせないので天板と脚を分解出来るようにしたいです。

自宅と現地が遠く離れていて、気軽に行き来ができないので、テーブル
の完成は何時になるのか見当がつきませんが、気長にいこうと思います。
    


3回目終了時での組立完了('01/5/8〜5/18)

今回は、脚部の切込加工とボルト穴明けをしてからボルト締めして
脚部を組立て、天板と脚部をボルトで繋いでやっと天板面を上に向
けることが出来た、初めて見る天板面は新鮮で木目も美しいが4枚
の面にかなり段差があり、プレーナー掛を頑張って段差を無くした。
ここまでやれば、後は木口を電動丸ノコで切断して、揃えてから
プレーナーで面取りして、今回の作業は終了する。
次回は、サンディングで仕上げてから、オイルステンを塗って完成です。

今回予定していた丸太が皮むきしたら腐っていて、新たに丸太を調達す
るなどしたが、なんとか形になりました。テーブルの後はベンチかな?


4回目でサンディングと塗装仕上げ完了('05/7/21〜7/28)

'05.7月に4年ぶりにやっと陽の目を見ました。

前回終了時にブルーシートで養生したまま4年が過ぎました、ブルーシートの 天板部はかなり劣化していたし、
結露で天板部にカビも予測、 何よりも怖かったのは床の隙間より蜂が侵入して巣を作っていないかだった。
結果は蜂の巣も無く、天板は多少黒ずんでいたが以外にきれいだった、ただ背割り を行った電動丸ノコの
径が小さく力も弱かったので不十分で4枚の面が反っていた。プレーナーで修正して サンディングしたあと、
キシラデコールのメープル色を塗って出来上がり。
    


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