B.O.T.S.S.―Battle Of The Solar System―

実機について

2776年…
バンダリアンと名乗る異星人は突如、地球を含む太陽系の惑星を強力な戦闘マシン軍団によって占領した。
各惑星を奪還するため、君は冥王星にある秘密基地から戦闘ロボット"Warbots"で出撃し、
6つの惑星を制圧しているバンダリアン軍を撃退しなければならない。
キミは強力な異星人軍団に勝利を納め、無事に地球を奪還出来るか…


1991年、アメリカのMicroprose Game Technology社が開発した疑似3D式シューティングゲーム。
販売はジャレコが担当している。(日本国内での稼働状況は不明)
当時、まだ黎明期であったポリゴンを用いた滑らかな3Dグラフィックが特徴。
コクピットを模した大型筐体であるが座席などは可動しない。同一筐体による通信機能も無く1人プレイ専用である。

座席の両脇に配置されている2本のレバーで自機のロボットを操作する。
左側レバーで自機を前進・後退、右側レバーで画面中央にある照準の操作と機体の旋回を行う。
右側レバーに付属するトリガーを引くと、ロボットの両腕に装備されている主砲から弾が発射される。
更にトリガーを引き続けると連射も可能。
メイン画面には舞台となる惑星の風景が広がり、中央には照準とその下にパイロットが表示されている。
画面上中央にはレーダー、左側に自機のエネルギー残量、右側には敵の攻撃を防ぐシールドと
緊急回避用のタイムディストーターの残量が表示される。
タイムディストーターを使用すると一定時間、敵や敵弾の動作が遅くなる。
エネルギーは時間経過と共に減少し、敵の攻撃を受けるとシールドが一つ減少する。
画面下部の右側には自機の損傷状態が表示されており、機体の損傷の大きさによりグリーン→イエロー→レッドの順に変わる。
腕へのダメージがレッドになると主砲が撃てなくなる。
頭部、若しくは両腕・両足どちらかのダメージがレッドになると、エネルギ・シールド残量に関わらず行動不能になる。
画面表示に従い、クレジットか賞金(スコア)を追加して緊急修理を行うと戦場に復帰する。
クレジットを追加しなければそのままゲームオーバーとなる。
敵ロボットも同様に足を集中攻撃して破壊すると転倒して動けなくなる。

画面上にあるレーダーで敵の位置を確認しながら、レバー操作でフィールドを自由に移動する。
レーダーには攻撃目標の敵が表示され、地上兵器は赤い点、航空機は青い点で表示される。
レーダーは全方位の敵を把握出来るが、コクピットから目視で見える範囲は扇状の限られた範囲内のみで、
敵が背後に回らない様に状況に応じて機体を旋回させなければならない。
移動範囲はフィールドを四角形で限定された範囲内のみである。
敵は自機に似たロボットの他に戦車や、円盤・有翼型の航空機などが登場する。
更に4足歩行型やクモ型・サソリ型など、各惑星に特徴的な形状の戦車も現れる。
フィールドに点在する建物や敵を破壊すると様々なアイテムが現れるが、敵が隠れている場合もある。
出現したアイテムに接触すると自機のエネルギー補給やシールド回復、武装の強化やボーナス等の効果が得られる。
惑星の何処かに設置されている攻撃目標である敵の工場を破壊するか、レーダーに表示される敵兵器を全て破壊するとステージクリア。
敵の工場の4隅には大量のミサイルで武装したシールド発生装置があり、4つ全て破壊しなければ工場は破壊出来ない。
次ステージ移行前に、敵を破壊して得られた賞金を支払うと機体の修理や武装の強化が出来る。
海王星→天王星→土星→木星→火星と各惑星を巡り、最後に地球に侵略している敵を殲滅した後に
現れる巨大ロボットを破壊するとエンディングとなる。

【関連項目】

  • バトルテック…アメリカのバーチャルワールドエンターテインメントが開発したロボットシューティングゲーム。
    日本には1992年に大都市圏の専用施設(バトルテックセンター)に導入され、ポリゴン表示のリアルなグラフィックと本格的な操作感が話題となった。
  • サイバースレッド…1993年にナムコから登場。ポリゴン表示のホバータンクを操作する対戦型シューティングゲーム。

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