ビートマニアII

実機について 1999年登場。「ビートマニア」の上級者向けバージョン。通称「7鍵」。
ボタンの数が7個に増え、1P側のターンテーブルの位置が変更された。
大型モニターの下には演奏する曲に様々な効果を与えるエフェクターが付いている。

元々はこの筐体をメインに展開する予定で、大型店舗向けの高級機として「DX」筐体が用意されたが、
見た目のインパクトの強さから「DX」筐体に人気が集中し、結局この筐体の発売は見送られてしまった。

ちなみに「ビートマニアII DX 6thstyle」家庭用移植作に収録されている達人プレイヤーによるお手本動画は、この筐体が使用されている。

代表曲…「5.1.1」-dj nagureo-

模型について 後述のように、筆者は以前からこの筐体の存在は薄々気付いていました。
ミニチュア製作を思い立って資料集めを始めたものの、書籍やサイトを調べてもなかなか判らない…
しかし2006年頃、漸く資料(と、言っても筐体の画像一枚だけ…)を手に入れて、
これでやっと製作に入れる…と思った矢先、突然パソコンのハードディスクがクラッシュ…
貴重な資料が水の泡になってしまいました。
パソコンはすぐ買い換えましたが、また苦労して資料を集めて製作に入ったのは2007年夏。

実は、この筐体が役目を終えた後に、筐体の一部が「キーボードマニア」へ流用されたと言われています。
この作品の製作も、以前に製作した「キーボードマニア」を参考にしています。
(実際に並べて見比べてみても、あんまり似てない気がしますが…)
製作難易度の高さは「DX」程でないものの、資料の少なさから完成には時間が掛かりました。
スピーカーはバーニアパーツを薄く削った物。ターンテーブルは回転可能。

戯言 「ビートマニアII DX」が登場した頃、筆者はある疑問を抱きました。

"「DX」が単に別バージョン筐体としたら、もしかして本家「ビートマニアII」も存在するのか?…"

筆者は当時、ゲーム雑誌もほとんど読まず、自宅にネット環境も無かったので、
この疑問を解決することが出来ませんでした。
漸く自宅でネットが使えるようになり早速検索してみると、そのほとんどが「DX筐体」に関することばかり。
しかし、意外な所からその疑問を解決する糸口は見えてきました。
「ビートマニアII DX 6thstyle」家庭用移植版には、有名プレイヤーによるお手本プレイの動画が
収録されていますが、この映像に使われている筐体が「ビートマニアII」らしいと言うウワサが。
この映像では筐体の僅か一部(プレイヤーの手元)しか見えませんが、割と最近になって筐体全身の画像を発見。
ようやく疑問も解け、模型制作にも入ることが出来ました。

「DX筐体」の方が人気は高いのは分かるけど、これはこれで発売したって良かったんじゃないかなぁ。
どうも「DX筐体」は、圧迫感が有り過ぎて筆者には向いてない…
(まぁ、単にヘタクソなだけですが)


おまけ-意外な場所に幻の筐体の名残を発見-

「ビートマニアII」に関する有名な話として、家庭用や業務用「beatmaniaIIDX」をプレイしていると、
一部の古い曲中に流れるムービーに「beatmaniaII」のロゴが確認出来ます。

家庭用IIDXコントローラーは製造時期によって2種類ありまして、コナミのCIが変更された時期によって、
コントローラーに貼られたラベルや外箱のデザインが僅かに違います。
そこに幻の「ビートマニアII」の名残があるのはご存知でしょうか?。
外箱の横に印刷されている「beatmaniaIIDX」のロゴに付いてる商標記号の位置。
上の箱は、現在のバージョンのコントローラーの箱。
「beatmaniaIIDX」の右下に、○にRのマーク(registered trademark)が付いてます。
しかし、CI変更前に販売されたバージョンのタイトルロゴを見ると、「beatmaniaII」の右下にトレードマーク(TM)が付いてます。
これで「DX」と言う文字が後付けである事が判ります。


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