ドラゴンボールVR―秘伝かめはめ波―

実機について

"このパワー まさに驚異。"


2017年7月、バンダイナムコエンターテインメントから登場。
同社の期間限定イベント「VR ZONE-project i can-」でも公開された、バーチャルリアリティ(VR)の研究用筐体の一つである。
(2017年7月14日〜2019年4月末まで)
マンガ・アニメ等、世界的な人気を誇る作品「ドラゴンボール」の世界観をVRで再現。
作品に登場する代表的な必殺技「かめはめ波」を撃つ修行を体験する。
4人まで同時に参加可能。

筐体は振動機能が付加された床と、その奥の壁際には衝立状の送風機が立っており、
16箇所の丸穴と、その下に3か所の長方形の穴が開けられている。
4か所用意された体験ブースは、孫悟空・ベジータ・ピッコロ・クリリンの各キャラクターが設定されており、
それぞれ体験者の師匠となって、かめはめ波の修行を行う。

好みのキャラクターが居るブースを選択後、体験者は足の位置を認識する「トラッカー」が付いた、
専用のサンダルに履き替え、頭部にVRゴーグルとヘッドホン、両手に振動機能付きトラッカーを装着する。
準備が完了して所定の場所に立ち、体験者の身体のサイズを認識・調整する"キャリブレーション"に入る。
正常にキャリブレーションが終了すると、目の前の風景が天下一武道会の会場に変わる。
担当するキャラクターが師匠となって登場し、最初は基本操作の一つ"気弾"の修行を行う。
師匠の指導に従い、開いた掌を前方に突き出すと、VRゴーグル越しの自分の掌から気の塊が飛ぶ。
暫くの間、ステージ内に立てられた的に向けて気弾を発射し、的を破壊する修行を体験する。
一定時間になると次の修行の場に移るが、作品と同様に実際に額に指を当てて瞬間移動する演出がある。

瞬間移動後、目の前の風景が荒野に変わり、続いて師匠の指導で"かめはめ波"の修行に入る。
発射前に両手に握り拳を作り、腰に拳を当てながら徐々に腰を落として気力を溜める。
気を溜め続けると、VRゴーグル越しの自分の周辺に気力が渦巻き、地面が激しく振動する。
この状態で腰を落としたまま、身体を捻りながら両手を開いて右側の腰辺りに当てる。
VRゴーグル越しに自分の手を見ると、巨大な気の塊が溜まっていく。
気力の溜まり具合を見て、両手を勢い良く前に突き出すと"かめはめ波"が発射される。
"かめはめ波"を上手く発射するには、実際にアニメの発射シーンを意識しなけれぱ、
方向が定まらなかったり、気を溜め過ぎると不発になってしまう。

一頻り修行が進むと、参加者全員によってバトルロイヤル形式での戦闘が開始される。
修行で会得した"気弾"と"かめはめ波"を駆使して、制限時間内までに相手のヒットポイントを奪って倒す。
壁際の衝立に仕掛けられた16箇所の穴は空気砲になっており、ここから対戦相手の"気弾"が発射される。
相手の"気弾"は自分の手で防御する事も可能。慣れれば作品さながらの激しい撃ち合いも楽しめる。
対戦相手の"かめはめ波"は"気弾"用の穴の下に設けられた、3箇所の長方形の送風機から発射される。

このアクティビティ最大の特徴は、VR史上初の試みとして"食べるVR"を実現した事である。
「VR ZONE SINJUKU」グッズストア内で販売されているスナック菓子「仙豆」を事前に購入しておき、
体験前にナビゲーターに仙豆の使用を申告しておくと、VR空間内でも仙豆を腰に付けた状態に設定が変更される。
対戦中に瀕死に陥った場合、作品と同様に仙豆を食べると瞬時に体力が回復する。
(食べるフリでも認識される)

対戦終了後、それぞれの師匠から修行の成果に関するコメントを聞く事が出来る。


【参考資料】

バンダイナムコエンターテインメント「VR ZONE-project i can-」公式サイト
(https://project-ican.com/)

バンダイナムコエンターテインメント「VR ZONE SHINJUKU」公式サイト
(https://vrzone-pic.com/)

2017年7月13日、「VR ZONE-project i can-」のツイッターキャンペーンに奇跡的にも当選し、
東京・歌舞伎町で、グランドオープン前の「VR ZONE SHINJUKU研究発表会」に行ってきました!!

作者は「ドラゴンボール」の原作・アニメ共々、ピッコロ大魔王が出てきてから殆ど見なくなってました…
それでも劇中の必殺技「かめはめ波」には憧れたものです。
今回の新作VRアクティビティの中では「エヴァ」と並ぶ注目作で、実際に研究発表会が始まってすぐに行列が出来てました。
研究発表会で施設内を見学中に、このアクティビティ前でコヤ所長とタミヤ室長から大まかな内容と、
かめはめ波を発射するポージングを解説してくれたんですが、この時にお二人によるダブルかめはめ波も拝めました(笑)
自由行動になった後、取り敢えず真っ先に「釣りVR」を楽しんでから、まだ行列が少ない内にコチラも体験しました。
列に並ぶと丁度、コヤ所長とタミヤ室長が他の参加者達と会話中。
一人で参加している作者も入れていただき、順番が来るまで作者の筐体ミニチュアの話で盛り上がりました。
次に我々の順番が回るタイミングになり、その間に別のナビゲーターさんから改めて"かめはめ波"のレクチャー。
タミヤ室長も言っておられましたが、アニメの様にカッコ良くかめはめ波を撃つには"羞恥心を捨てる事"だそうで、
ドラゴンボールは世代的にはバッチリなものの、もう良い歳のオッサンである作者には若干キツイ設定かなぁ…

4つの体験ブースは向かって左から、悟空・ベジータ・ピッコロ・クリリン、お馴染みのキャラクターが設定されており、
彼らが師匠となって、かめはめ波が撃てるようになるまで、マンツーマンで厳しい稽古をつけてくれます。
今回、作者の師匠はピッコロさんです(笑)
第一ステージは天下一武道会の会場で、的に目掛けて自分の掌から気弾を発射する修行です。
ただ掌を交互に出すだけなのに、なかなか思う様に的を破壊出来ず、ピッコロに怒られる…(泣)
めげずに続けていると次の場所へ移動。アニメと同様に実際に額に指を当てると瞬間移動するんですが、
何故か上手く行かず、何回もポーズを繰り返して、やっと次のステージの高原へ移動。
ココで「かめはめ波」を撃つ修行が始まるんですが、両手を腰に当てて踏ん張ると『ゴゴゴ…』と音と地面の振動と共に、
体の周りに気が渦巻き、気力が最高潮に達したのを見計らって、両手を腰の右側に持ち替えて身体を捻りながら、
両手を引いて発射体制に入り、そのまま両手を一気に前方へ突き出すと「かめはめ波」が発射されます。
この気力を溜める動作中、腰に当てた掌に巨大な気弾が徐々に溜まっていくのが実感出来るんですよ!
嫌でもテンション上がる瞬間ですが、コレも意外と上手く発射出来ないんですよ。
アニメのシーンを意識して、ちゃんとポーズを取ってるつもりなのに気力が溜まらなかったり、逆に溜め過ぎて不発になったり。
やっと発射出来たっ!と思ったら、変な方向に飛んでってピッコロに怒られたりと散々でした…
一頻り、かめはめ波を発射した後は、他のメンバーとのバトルロイヤルが始まります。
気弾とかめはめ波を駆使して相手を倒すんですが、修行の成果が散々な作者は他のメンバーからタコ殴りにされちゃいました。
やっぱり、羞恥心を捨てて本気で挑まないとダメか…