機動戦士ガンダム 戦場の絆VR―PROTOTYPE Ver.―

実機について

"仲間を感じろ コイツは戦争だ"


2017年11月10日、バンダイナムコエンターテインメントから登場。
同社の人気アーケードゲーム「機動戦士ガンダム 戦場の絆」(2006年〜)をベースとした、VR研究用筐体の一つである。
これまでのドームスクリーンとは全く異なる、ほぼ完全な360度の視界で原作さながらのモビルスーツ操縦が楽しめる。

舞台は「戦場の絆シリーズ」初となる宇宙空間である。
モビルスーツ(MS)や戦艦の残骸が散らばる地球の衛星軌道上にて、エンジントラブルで移動出来ないジオン軍の巡洋艦「ムサイ」。
そこに地球連邦軍の戦艦「マゼラン」が、ムサイに目掛けて決死の突撃を敢行しようとしている。

  • ジオン軍側は、シャア専用ザクIIと旧型ザク3機で「マゼラン」の突撃を阻止する。
    シャア専用ザクIIは対艦ライフルを装備しており、ムサイに到達するまでにマゼランに5発命中させれば勝利。
    対艦ライフルは非常に強力だが近距離で攻撃せねばならず、次弾発射まで約3秒間チャージする必要がある。

  • 連邦軍側は、ガンダムとガンキャノン3機で「マゼラン」を援護する。
    妨害する敵モビルスーツを排除し、マゼランがムサイに激突すると勝利。
    ガンダムのビームライフルは10発分の発射が可能。
体験前にジオン軍・地球連邦軍、どちらかの陣営を選択する。
1チーム4人まで参加可能。不足分はコンピューターがモビルスーツの操縦を担当する。
それぞれの陣営の参加者が揃えば、アクティビティブースの隅にあるテーブルでブリーフィング(作戦会議)に入る。
このテーブルにはタッチパネルモニターが装備されており、参加者全員の名前の登録をした後、戦闘宙域が表示される。
真上から見た戦闘宙域には、両軍の戦艦とモビルスーツのアイコンが表示されている。
各々の参加者はモビルスーツのアイコンを指で動かしながら、モビルスーツの初期配置や攻撃手順等の作戦を練る。

両陣営のブリーフィング終了後、参加者は筐体の座席に着き、VRゴーグルとヘッドホンを装着して体験を開始する。
基本的な操縦方法は、既設のVRアクティビティである「エヴァンゲリオンVR」や「ボトムズVR」とほぼ同様で、
筐体両脇にある2本の操縦桿と、足元にある2枚のペダルを組み合わせてモビルスーツを操縦する。
両操縦桿に付属するトリガーボタンで、敵のロックオン・射撃や格闘を行う。
VRゴーグルによる360度に及ぶ視界内には、"レティクル(照準)"が表示されている。
体験者自身の頭を動かしてレティクルを操作し、レティクルが敵に重なった時にトリガーを引いて攻撃する。
ヘッドホンにはマイクが付属しており、味方同士が会話や指示をする事が出来る。

両軍のモビルスーツは破壊されても、戦闘宙域の端から何度でも再出撃出来る。
ルールは「戦場の絆シリーズ」のコスト制と異なり、制限時間まで自軍の戦艦を守り切れば勝利となる。

同社の期間限定のエンターテインメント施設「VR ZONE SHINJUKU」で公開された。
(2017年11月10日〜2018年1月31日まで)


【参考資料】

バンダイナムコエンターテインメント「VR ZONE-project i can-」公式サイト
(https://project-ican.com/)

バンダイナムコエンターテインメント「VR ZONE SHINJUKU」公式サイト
(https://vrzone-pic.com/)

2016年で登場10周年を迎えた「機動戦士ガンダム 戦場の絆」。
巨大なドームスクリーンとリアルな操縦システムで、原作アニメの様なモビルスーツ戦が楽しめます。
ガンダム好きな作者も当時は期待してたんですが、初プレイで激しい3D酔いに襲われて以降、全く出来なくなりました。

11月初め頃に「戦場の絆VR」公式発表があって、作者も体験したくなったものの3D酔いの不安が…
試しに近隣のゲームセンターで10年振りに「戦場の絆」をプレイしてみると、様々なVRアクティビティで鍛えられた効果か、
ある程度は3D酔いが軽減されたようで、当日の初プレイに自信が付きました。
…てなワケで、2017年12月3日に4度目となる「VR ZONE SHINJUKU」に行ってまいりましたよ(笑)

「戦場の絆」のドームスクリーンだけ取り払った様な、非常にコンパクトな外観です。
筐体の可動部は「エヴァンゲリオンVR」と共通点が見出せます。
この日は朝から一番乗りでしたが、まだお客さんが少なくて作者と男性客一人だけでした。
一先ず、作者はジオン軍を選択。
対する連邦軍はお客さんが揃わず、全員分をコンピューターが担当したようでした。

VRアクティビティブース隅に設置されているブリーフィング用モニター。

先程の男性客もジオン軍を選択していたので、ナビゲーターのお姉さんを交えて一緒に作戦会議。
名前登録後、誰がシャアザク担当になるかお互い悩みましたが、作者は旧型ザクフェチ(笑)でして、
若い人にも花を持たせたくて、この男性客にシャアザク役を譲りました。

ドームスクリーンとは違って、360度自由に見渡せるのはVRならではですね!
敵戦艦を迎撃に向かうシャアザクを援護しながら、味方のムサイに接近する敵を速やかに排除。
しかし、余裕持って宇宙空間を飛び回っていたのも束の間、例によってあの3D酔いが…
後半になると更に気分が悪くなり、もう殆ど動けなくなるほどでした。
結局、我がジオン軍は敵艦に激突され敗北…
予定していた連邦軍側の体験も、この日は止む無く諦めてしまいました。