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関西青年経営者会議は自動車補修部品をを専門とする阪神地域の経営、研鑽の切磋琢磨の会です。

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大阪都

Hitachi Automotive Products (USA),IncLos Angelse Plant
1997年11月4日AM9:15〜PM 1:30
中川 隆司

 11月4日9:15AM 我々一行を乗せたバスは、ロスアンジェルス南西部、トーランス
と言う所にある“Hitati Autotive Products (USA),Inc”ロスアンジェルス工場に
到着した。玄関ロビーでは井出 英雄氏Vice Presidennto and General Manager が迎えてくれました。

  まず会議室にて、諸橋氏による「アメリカの自動車保険」についてのセミナー(ここでは省略)の後、井出氏による企業概要説明 、並びに「アメリカのリビルト部品業界」についてのセミナーが行われた。それによると、この会社の創業は1985年ケンタッキー工場(本社 面積約2万坪 従業員 968名 製造 組み立て部門)の設立に始まるが、ここロスアンジェルス工場はそれより以前の1977年に、日産車にクレームを扱う部門としてすでに発足していたとの事である。
 この工場の主な業務はオルタネーター、スターター、デストリビューター、イグニッションコイル、エンジンコントロールユニット、オートマトランスミッションコントロールユニットなどのクレーム部品の分解、解析及再生である。(テクニカルサービス活動) 従業員103名。

   井出氏の説明によると、一般の町のリビルダーの製品をリビルトと呼ぶのに対して、ここの製品はリマニファクチャリング品(リマン品)と呼び品質面でリビルト品と区別しているそうだ。というのも町のリビルダーが再生に使う部品はイミテーション品なのに対し、ここでは新品を作った時と同じ“型”があり、{それは他では絶対手に入らない物である}その“型”を使った100%新品と同じ部品(純正部品)を使用して再生する為、不良品率が100倍違うのである。リマン品が0.15%なのに対し、リビルト品が15%の不良品率である。(以上セミナーに基ずく。)
 セミナー後工場内を見学させてもらった。作業現場は数名による流れ作業方式で、機械によるものと、手作業によるものとが組会わされていた。。 
オルタネーターについては次の様な工程である。

1 回収されたコアーの区分け。ここで回収されるものは全部日産のディーラーからの物ばかりで、ほとんどが日立制のコアーばかりだが、中にはボッシュ製、三菱電気製などの物も含まれている。他社製の物でも使える物は使うらしい。

2分解 3分解された部品の洗浄 4再使用する部品としない部品の選別

5組み立て 6テスト 7梱包
 
日産の純正箱に入れる。もちろんディーラーにしか売らない。ここで驚かされたのは、ボルト、ナット、ワッシャまでが完全に再生されて使用されていたという点だ。最初パレットの上に70・四方程のボックスに、12・程のワッシャが入っていたのを見て新品だと思って尋ねたところ、「これより小さい物は新品を使いますが、これ位の物なら再生した方が安くつく」と言っておられた。

現場の人達は質素で昼食はりんごとコーヒーだけとか、前日の夕食の残りの弁当などで、就業時間はAM7:00からPM4:30まで。朝早く起きて早くしまう。休暇も長くとるし、又離婚率も高い。アメリカでは日本と比べて家族と一緒にいる時間を長く取る、という事を大事にしているようだ。しかしながら私が受けた感じではアメリカ人の国民性によるものか、非常に明るく楽しい雰囲気で仕事をしていた。(以上 工場見学より)

アメリカ日立 女性従業員は四時半には子供を迎えに行きます。

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