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2013/9月「40カラット」感想





松竹座「40カラット」感想@

 投稿者:亀(kame)  投稿日:2013年 9月 4日(水)21時15分33秒
  観る前は、観劇は1回でいいかな〜だった「40カラット」
でも真央さんが、折角大阪に来てくださるというのに、
長年のファンが、いくらなんでも「1回?」「1回じゃダメでっしょ」と、
カツを入れなおして、2回観劇予定を組みました。
(後半に、もう1回観ます)

それが「40カラット」予想に反して、めちゃくちゃ面白かったんです。
この野郎(笑)。

真央さんの大劇場のイメージと言うと、
私は、ドラマチックな、壮大な舞台をイメージしますが、
これは、ニューヨークを舞台に、ありふれた、ごく普通の家庭を描いた作品でした。

出演者数も僅か9人。2008.11月に公演された、「月の輝く夜に」が10人で、
真央さんには珍しく等身大の日常生活を演じる、という点で、
設定的に近いものを感じました。

少人数で繰り広げられる、舞台なので、松竹座では箱が大きすぎるんじゃないの?と、
素人が、余計なお世話な、心配していましたが、
真央さんはじめ、出演者の皆さんの熱演で、そんな事は忘れさせてくれる、
とっても、華やかな舞台でした。

とに角、真央さんが、

美しい…

面白い…

お茶目…

衣裳も登場するたび変わっていて、それを観るだけでも楽しめる舞台でした。
真央さんが普通の衣裳を着ている、だけで、新鮮…。
普通と言っても、やっぱり、色とか柄が、ちょっと奇抜ですけどね(笑)。

でもドレスアップした真央さんが1回も登場しなかった舞台は、
もしかして、初めて?では?。
カーテンコールで?
劇中で?必ずと言っていいほど、ありましたよね。
それが今回は、無し。全く無し。

パーテイーうんぬんの台詞はありました(笑)。

観るだけでもかなり楽しめるのに、

その上、

脚本が面白い。

演出が面白い。

1967年(真央さんの、旦那様、森田さんが生まれた年ね)のパリ初演から、
世界で、日本で、上演され続けてこられた理由が、今やっと分かりました。

そう言えば、Blogで真央さんが仰っていましたね。
出演者全員が皆、変…と…。本当に、その通りでした…(笑)。
出演者お一人お一人が、愛すべきキャラで、
9人それぞれの立場での科白の応酬が面白い。

どんな舞台も初めて観る時は、どんな話かと身構えてしまうので、
最初は舞台と客席との空気が、少々ぎこちないものを感じるものですが、
今回はあっという間にその空気が埋まり(温まり)ましたね。
知らない間に、どんどん登場人物たちに引き込まれていきました。

一語一句に意味があり、無駄のないと思える言葉の応酬。
観ていて、ワクワクしました。

予断ですが、人数は9人の出演者なのですが、
未沙のえるさんだけ、前半と後半の役名が変わっていたので、
正確には登場人物は10人だったこと、付け加えておきます(笑)。

一旦送信します。
次はもう少し内容に触れた感想を書きたいと思います。

 




松竹座「40カラット」感想A

 投稿者:亀(kame)  投稿日:2013年 9月 5日(木)09時58分0秒
  ここからは、少し内容に触れますので、
まだご覧になってない方で、読みたくない方はお気をつけください。




幕開きからいきなり真央さん(リザ)登場!!
薮宏太くん(ウィル)との出会いのシーン。

プログラムを読むと…
「ギリシャの海岸沿いで車が故障して困っていたリザに、
ヒッチハイクで一人旅をしていた青年ウィルが声を掛ける」とありますが、

実際にその場面はなく、少し話が進んだ状態から始まりました。
2人が話している内容で、なんとなく、そんな出会いを想像するような感じになっていました。

その後、ニューヨークに戻ったリザの日常生活が始まるわけなのですが、
二度の離婚でシングルマザーとなったリザは、
今は、母のマーサ(高林由紀子さん)娘のアリス(清水由紀さん)と3人でマンションに住んでいます。

そんなマンションに娘アリスの友達の友達という形で、
偶然ウィルが尋ねて来たところから、話しが動き出し、俄然面白くなり始めます。

最初の夫役のヘンリー(植草克秀さん)も、
リザの秘書ミッシェル(谷川清美さん)も、
大金持ちのクライアント、エディ(松村雄基さん)も、
もう皆さん上手くて、いい味出していらっしゃる。
松村さんは映像の方の印象が強い方ですが、舞台もとても素敵です。

ウィルの父(外山誠二さん)やウィルの母(未沙のえるさん)も、
威厳はあるのですが、なんだか可笑しいの(笑)。

若さ溢れて突っ走、突っ走る薮くんウィルの積極性に、
真央さんリザが、戸惑い、臆病になっていく様が、可笑しい。
そんな時は、実際の二人の年齢は逆転してしまって、
もう真央さんが、可愛いのなんの(笑)!かわいい!キュート!きゅーと!

そして、薮宏太さん謝ります。ごめんなさい(笑)。
正直ここまでできる方だとは思いませんでした。
台詞が絵空事ではなく、きちんと自分のものになっていらっしゃていて
母親ほどのリザに恋する気持ちが、きちんと私にも伝わってきました。

真央さんが可愛く見えるのも、見えないのも、
薮さんの、ウィル次第と言えるくらい重要な役どころですが
若いウィルにピッタリでした。
真央さんとの背のバランスもとても良かったですね。

ここで、又一旦終わりますが、
まだ書きたい事が湧き出てきましたら(笑)…つづきます…。


 

松竹座「40カラット」感想B

 投稿者:亀(kame)  投稿日:2013年 9月 6日(金)17時53分23秒
  劇中で、マンションに住む、リザ、リザの母親、リザの娘の、
女3世代の家族シーンが、微笑ましくて、楽しい。

リザのお母さん役の高林さんは、さすがに上手いですね〜。
勘違いしたり、お邪魔虫だったり、この親にしてこの子あり。
リザに負けないくらい、憎めない可愛らしいママを好演しています。

娘役のアリスの清水さんも、この親にしてこの子あり。
美しい美貌と、いかにも現代っ子風なちゃっかりした部分が、本当に可愛かった〜。
プログラムによると、美少女コンテスト出身の方だとか、
道理でスタイルもよく可愛らしい方だと思いました。
演技も自然で、本当に血の通った親子関係に見えました。



そして、何度もすいません、
真央さんが、キュート!かわいい!うつくしい!おまけにドジ(笑)、

ママやアリス、元夫ヘンリー(植草さん)には、
結構強気発言もしたりするリザですが、
ウィル(薮さん)に対した時だけ、
意外と消極的で引き気味なの(笑)。

舞台の題名になっている「40カラット」

いつも頼りないヘンリーが、
リザの背中を押してくれる、重要な言葉に聞こえて、
私はこの言葉がとても胸に響きました。

「いいとこあるじゃん!かっちゃん」(笑)じゃなかったヘンリー。

とに角「40カラット」お洒落でとっても楽しい舞台でした。
最後のカーテンコールで、真央さん、植草さん、薮さんの
ご挨拶が聞けたのも、思いがけない事で、嬉しかったです。
あれは、毎回あるのかが気になります。

観る予定のなかった方々にも、
是非是非、観ていただきたいなと思える舞台でした。