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ヘッダガーブレル




ヘッダ・ガーブレル

 投稿者:  投稿日:2010年 9月26日(日)11時50分31秒
  観終わって、まず始めに思ったこと。もう少し人間模様を下調べしておけばよかったな〜でした。

それというのも…

ヘッダ・ガーブレルの公式サイトや、その他で、大体のあらすじは読んではいたけれど、
いざ舞台が始まると、話の筋や登場人物の人となりを理解するのに気を取られ、
ヘッダや、夫のヨルゲン他の登場人物の性格をなんとなく把握する頃には、
終盤になっていた!!という…なんだかもったいない観方をしてしまったからなのです。

実際のイプセンの描くヘッダ・ガーブレルの世界は、いまだ勉強不足で全くわかりませんが
(大威張りでいう事ではないですね…)
舞台を観て感じたヘッダとは…?やっぱり悪女?…
自立心、嫉妬心、孤独、などが幾重にも入り混じり、ちょっと理解しがたい部分もありつつも、
強い部分、弱い部分も合わせ持つ、チャーミングで、どこか憎めない女性なのかな〜〜と思いました。

ヘッダ他の登場人物との関係や、しがらみなどを、観る前にもう少し頭に入れていたら、
もう少し、早い段階で深く物語に入る事ができたのではないかと、後悔しました。

とは言っても、楽しめなかったのか?というと、……そうでもない。
だけどそれは、私が真央さんファンだからかもしれません。

観客のみんながみんな、イプセンの世界を熟知して観に来ているとは限らないし
あらすじさえも知らないで観にこられたお客様は…どうなのでしょう。
2日目の観劇、3回目の観劇で理解できるかもしれませんが、大体は1回で終わりでしょう。
実は私も、今回は1回だけの観劇でした。2回目は、きっと、もっともっと楽しめた筈なのですが…。残念です。

ヘッダ・ガーブレルの世界を理解するのに少々時間が掛かってしまう
私みたいな者にも、すぐに入り込めるような場面が、序盤あと一場面でもあったなら…
より楽しめたのではないかと思いました。

予備知識無くても楽しめている方がいらっしゃるのは承知の上で、敢えて書かせていただきました。

真央さんの事は、又後で…ではでは。




ヘッダ・ガーブレルA

 投稿者:  投稿日:2010年 9月26日(日)22時21分49秒
  真央さんのヘッダは悪女なのにすごく可愛かった。
そしてそして、今回私は、真央さんの演技に色っぽさをすごく感じました。
劇中、特に妖艶な姿や態度をとる訳でも無いのに、女性の「なまめかしさ」を感じました。

この感覚は……

そうだ!宝塚時代の真央さんの男役に感じた…あれだ(笑)。

真央さんの男役は、そう、爽やかなのに、色気があって、そして大人っぽさもあって、
私はそんな真央さんが、すごく好きでした。

女優になられてからの真央さんは、そういう部分が意外にも、影を潜め、
どちらかというと、無邪気、可愛い、などが前面に出る事が多かった気がします。

だから今回のヘッダ。すご〜く好き。
可愛いのに、妙になまめかしいの(笑)。

勿論、ヘッダという人がそういう人だったからなのだと思うし、
宮田さんによって、元々持っていた真央さんの隠れた魅力を引き出していただいたのかもしれないし、
とに角、今回の公演は確実に真央さんの演技の幅が広がったと確信します。

半年もの新婚旅行から帰って来たヘッダと夫テスマン(益岡徹さん)。
テスマンが叔母さんに「ヘッダ、ふっくらしたでしょう」と盛んに言うシーンがあるのですが、
後で気付いたのですが、ヘッダはその時妊娠していたんですね。
ヘッダは勿論それに気付いていた。
何も知らずに無責任にそれを叔母さんに言うテスマン。
ヘッダはそれを不機嫌そうに「太ってない!!」と否定する。
劇中、一度も妊娠という言葉は出てきません。
二人の会話を通して観客が感じ取るというような作りになっていて、
終盤でもそれらしきシーンはありますが、そこでも妊娠の2文字は出てきませんでした。

その時は、その否定ぷりが可笑しくて…ただそれだけで笑っていました…が…。

プログラムを読むと、実はヘッダは、子供を持つ事は、
子供に自分自身が支配されてしまう。それが嫌だった。という事がわかります。
そしてヘッダは子供のみならず、何物のの支配をも嫌がっていた!…。
前にも書きましたが、そんな、こんな事が少しでも頭に入っていたら、
もっと違う観かたができたのにと…。
1回しか観られなかっただけに、そこだけがそこだけが…残念でなりません。