『2つの発問で組み立てる授業』


一部の子どもしか授業に参加してなくて、困っていませんか。

                ☆                     ☆
 教師が発問したとたん、
 
……(シーン)
となる。
 これはいいことですか、悪いことですか。
 もし、ノートに向かって、黙々と自分の意見を書いているなら、いいことです。
 挙手発言の時に、こうなるというのは、発問が悪い、そう、難しすぎるのです。

 授業は山登りに例えることができます。急な山は、子どもの力で登ることができません。
 そこで、教師という先導者が階段を作ってあげます。
 でも、その階段の段が子どもにとって高ければ、一段すら上ることができません。
 そこで、子どもが登れる段にするのです。

「形容詞はどんな時に使いますか」
と問われても、正しい答えを言える子はほとんどいません。これは子どもにとって、段差の高い階段なのです。
 マルチ発問を使うと、低い段差の階段を簡単に作ることができます。

「白い、とか、美しい、とか、ものごとの様子を表すのが形容詞です。
 自分の知っている形容詞をノートに書きなさい。」
 このマルチ発問によって、赤い、楽しい、さびしい、くやしい、うれしい、きたない、きれい、など、たくさんの形容詞がクラス全員の発表で出てきます。

「出てきた形容詞を使って、文を作りなさい」
と指示し、それらの文も発表させます。
 ・ 赤いトマトがおいしそう。
 ・ 美しい女の人が歩いてくる。
(この発問もマルチ発問です。)
 たくさんの形容詞を発表し合い、その形容詞を使って文をいくつも作ることで、いつのまにか、形容詞がどんな時に使われるのか、子どもたちは具体的に学んでいくことができるのです。
          荒井賢一著『2つの発問で組み立てる授業』(フォーラム・A)P.15〜16より

 多様な答えを引き出すマルチ発問を使えば、クラス全員が活躍する授業を組み立てることができます。ただ、学力もアップしたいという方は、上記の本にあるセレクト発問もご活用ください。

定価 1365円(税込み)


発売中

ヤフーブックス



そうそう、目次を紹介するのを忘れていました。
STEP1 全員が発言できる「マルチ発問」
1 クラス全員ができる授業を
2 スモールステップで授業をつかむ
3 みんな発言できる魔法の発問
4 だれでも作れるマルチ発問の実例と分析
5 量から質へせまるマルチ発問
6 「教えたこと=学んだこと」理想の公式
7 マルチ発問をサポートする教育技術
8 学級のまとまりも強くする発問・授業
9 マルチ発問で学習能力を高め
        学習規律をきたえる方法
10 マルチ発問の限界と可能性
STEP2 子どもを伸ばす「セレクト発問」
1 ピントをしぼって学力アップの授業へ
2 迷うことからこそ生まれる学び
3 授業のねらいにせまる究極の発問
4 だれでも作れるセレクト発問の実例と分析
5 熱い討論授業を支えるのは「理由」
6 授業のねらいからさらに深く学ぶために
7 セレクト発問をサポートする教育技術
8 教師の立場を強める発問・授業
9 より学習能力を高め
        学習規律をきたえる方法
10 セレクト発問の限界と可能性
STEP3 2つの発問で組み立てる学力を高める授業
1 授業をもつれさせない“発問の心得”
2 授業を支える土台“ノート指導”
3 発問レベルアップ! マルチ→セレクトへ
4 すぐれた授業の共通点から学ぶ発問のノウハウ
5 感動を生み出す授業の組み立て方
6 豊かな交流を生み出す授業の組み立て方

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