伯耆大山 三鈷峰(1516n)〜ユートピア小屋に登る<'08.7.24>
前日14時過ぎにに大山寺の下山野営場に着き、テントを張り終わった頃から激しい夕立が降る。
雨は夜半まで降っていたようです。
<下山キャンプ場管理事務所 AM6:10>
翌7月24日の朝4時過ぎに起きて携帯電話で天気予報を確認。午前中は晴れ間も出るが午後から大気が不安定で
にわか雨や雷雨があるようです。トイレに行った帰りに樹間から空を見ると月が見えたので少し安心する。
朝食をして6時にテントを出て管理事務所に登山届を出して出発する。
いつものことで平日の早朝は人の動きは見えない。あまり早く出ると下宝珠越への道が薄暗くて怖いのもあるのです。
濡れて滑り易く歩き難い日本一長い「自然石の石畳の参道」を大神山神社奥宮に向かう。朝の参道に女性が一人。
突然参道の脇から現れ手に紙を持っていたので観光客かと思いました。(この人とは下山時に「砂すべり」で一緒になりました。)
大神山神社奥宮でお参りしての裏手から山道を少し行くと元谷と下宝珠越との分岐に着く。
<元谷と下宝珠越との分岐 AM6:37>
下宝珠越に向かう。早朝のこの道は天気の良い日でも薄暗くて一人では寂しい感じがする。途中で元谷の治水用の作業道を横切って谷の道を登る。
昨日の雨では葉についたしずくでズボンが濡れる。だんだん傾斜も増してきてブナの巨木の根っ子の梯子登りの連続で高度を稼ぎ下宝珠越に到着。
休んで水分補給をしていたら超元気な年配者が登ってこられて心強さを覚えました。中宝珠越を目指して出発する。
<下宝珠越への道 AM6:41> <下宝珠越 AM7:14>
薄暗い谷間の急登が終わりアップダウンの尾根歩きでペースが上がると思っていたら足が思ったほど動いてくれない。早く先に行って見通しのよい
時に大山北壁を見たいと思っているのに苦しい歩きになっている。中宝珠越の少し手前で三鈷峰の西壁と北壁に対面して少し元気になる。
<三鈷峰の西壁 AM7:40> <大山北壁 AM7:40>
中宝珠越を過ぎて地震の崩壊箇所を過ぎて上宝珠への急登でいよいよペースが上がらないがなんとかごまかして登るとだんだんと北壁が近くに
見えるようになって確実に前に進んでいるので元気が出てきた。目指すユートピア小屋も逆光の中に小さく確認ができる。
<近くになった大山北壁 AM8:08> <逆光のユートピア小屋(赤枠) AM8:10>
2箇所目の崩壊地を慎重に通過して、ますます近くなった北壁からユートピア小屋方面を展望しながら疲れた体を前に進めて上宝珠越に到着。
<2箇所目の崩壊地 AM8:25> <コオニユリ AM8:31> <上宝珠越・砂すべり分岐 AM8:34>
上宝珠越から三鈷峰とユートピア小屋の分岐まではトラバース道でゆるやかに登って行くのですが2か所ほどのガレ沢の横断や道に横たわる
灌木をハードルのように越していくので疲れた体には歩きにくい登りですが、稜線を行く人影も大きく見えてきます。
<ウバユリ(姥百合) AM8:50> <三鈷峰とユートピア小屋の分岐から三鈷峰 AM9:00>
分岐から三鈷峰に向かう。稜線の東側がお花畑、クガイソウやシモツケの群落が見事です。三鈷峰の手前のコブに遠くから見えていた看板に
近ずくと「この先危険」と書いていましたが慎重にコブを越えて頂上西壁の今にも崩れそうな稜線をショックを与えないように静かに通過して
頂上に到着。ザックの上にデジカメを置いてセルフで記念写真。下りも1歩1歩ソッと足を置くようにして下りました。怖かったです。
<クガイソウにアカタテハ AM9:12> <三鈷峰(1516m) AM9:18>
<三鈷峰からユートピア小屋と烏ガ山 AM9:22> <三鈷峰から剣ガ峰・弥山 AM9:24>
<シモツケソウ> <ヤマブキショウマ>
<シモツケソウとクガイソウのお花畑>
<オオバギボウシ> <ユートピア小屋 AM10:02> <クガイソウ群落>
ユートピア小屋に登りオニギリを食べていたらすぐに三鈷峰がガスで見えなくなったので10時ちょうどに下山を始める。
上宝珠越で砂すべりを下る登山者がいたので一人ではやめようと思っていたが、前と間隔を取って砂すべりを降りる。
<ホソバノヤマホオコ(元谷にて> <元谷のケルンと北壁 AM10:56>
<テントに帰着 AM11:47>
キャンプ場のシャワーで汗を流し着替えをして食事もしてから15時前に帰路に、19時に工房に帰着しました。
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