18/21/24MHzで使える ヘリカルホイップアンテナ


<CQ誌1996年9月号に掲載>

 

バンドごとに作っていた ヘリカルホイップアンテナ を、先端をロッドアンテナに替えることで、
同調範囲を広げ、3バンドで使えるようにしました。(14Mhz用に容量環を取り付けた状態)

      材料と作り方

 グラスファイバーか竹の3.5m位の釣竿を芯に使います。太い所が10Dのコネクターにピッタリはまる所から、
135cmを使います。先端がφ8mmくらいになになります。

コネクターと竿を接着剤とタップネジで固定し、コネクターから1cmの所に2φmmの穴を、斜めにあけておきます。
エナメル線は、1.5φ150cmと、1φ420cmをつないで、1.5φmm線から
2φmmの穴から通しコネクターにハンダで固定します。

 

ラジカセなどに付いてるロッドアンテナ(縮め15cm、伸ばして75cm、太さ6mm)を竿の先に2cm位差し込み、2mmのビスで止めます。
(ロッドの種類により他の方法を工夫する)

 


ヘリカルのピッチは1回目20cm、2回目15cm、3回目10cmと、上にいくほど狭くしていき、
コネクターから115cm(25回くらい)まで巻けば、φ1mm線は全部密巻にします。
       
調整は、ロッドアンテナを伸縮して行います。
少しづつ伸ばしていけば、SWRの下がるところが見つかります。ちなみに、細い順に伸ばし、ネジから先端まで24MHzでは19cm、21MHzはバンド幅が広いので34〜37cm、18MHzでは54cmの所で合いました。
ディップメーターやアナライザーがあれば便利です。
巻数や太さの違いで、同調点が変わるかもしれませんが、大きな違いはないと思います。
 (太い順から伸ばすのと、細い順から伸ばすのでは、おなじ長さでも共振点が違い、太い順ではクリチカルになります。)






SWRは、各バンド全域で1.2以下でした。
長さが決まれば、各バンドの最良点に目印をつけておけば、
QSYをするときに便利です。
 最後に防水に、高周波ニス又は、収縮チューブでカバーすれば完成です。

 

実用性抜群
垂直系アンテナの局との相性がいいようです。
モービルやベランダからの、ワークバンド用として使えると思います。

このアンテナだけですと3バンドですが、さらに、直径17cmの写真の容量冠 
(キャパシティーハット)をトップに追加すれば、14MHzにも同調はします。