釣りVR―GIJIESTA―

実機について

"暴れ過ぎ、注意!!"


2017年7月、バンダイナムコエンターテインメントから登場。
同社の期間限定イベント「VR ZONE-project i can-」でも公開された、バーチャルリアリティ(VR)の研究用筐体の一つである。
(2017年7月14日〜2019年3月末まで)

VR空間でマス釣りを体験するアクティビティである。釣り研究家・プロフェッサー永井が監修を務める。
長方形のカーペットが敷かれたVRエリアと、奥の壁際に2台の制御用PCが置かれたシンプルな構成。
リールが付いたロッド(竿)と、釣り上げた魚を掬うタモ(網)を模したコントローラーを使用する。
ロッドとタモには、位置を認識する「トラッカー」が付いている。
更にリールの内部には、栗本鐵工所(本社・大阪市)が開発した磁気粘性流体「softMRF」を採用。
磁場の強さをコントロールし、場面に応じた回転抵抗をリールに与えることにより、魚の繊細な"アタリ"や豪快な"引き"など、
リアルに再現する事が可能となった。

VRエリアの中央にあるサークル内に立ち、VRゴーグル・ヘッドホンを装着する。
ナビゲーターの指示に従い、予め床に置かれているロッドとタモを手に取り、VRゴーグルを通しながら位置を確認する。
操作説明後、対戦相手の準備が整えばアクティビティが開始される。
2人対戦形式になっており、6分の制限時間内までに釣り上げた数・魚の大きさを競う。
釣りに用いるルアー(疑似餌)は3種類用意されており、立ち位置から右手側にあるボックスにロッドを向けると
3種類のルアーがピックアップされ、ロッドの先端をルアーに触れさせるように向けると瞬時に交換される。
魚を狙う場所を決めたら、リールとロッドの接続部分にある、ライン(糸)を止めるスイッチを押したまま、
ロッドを後方へ振りかぶり、前方へ投げる瞬間スイッチを離すと、任意の場所にルアーが飛んでいく。
ルアーが着水したらリールを巻いて、糸の弛みを取りながらルアーを動かして魚を誘う。
魚が喰い付いたらラインを切られない様に、出来るだけロッドを立てずにリールを巻いて手元に魚を引き寄せる。
水面上まで魚の姿が見えたら、左手でタモコントローラーを持ち、釣り上げた魚を掬う。
掬った瞬間、釣った魚の体長の計測と釣り上げた数がカウントされる。
計測が終わった魚は、そのままタモを水面に接触させて魚を返したあと、制限時間まで釣りを続行する。
対戦終了後にナビゲーターの指示により、そのまま背後を向くと、掲示板に表示された釣果を閲覧出来る。
この釣果は他者に更新されるまで、ブース側の掲示板にも実際に掲載される。

【関連項目】

  • アングラーキング(1999年)…常識外れの超巨大魚を狙う、釣り体感ゲーム。
  • 釣りスピリッツ(2012年)…釣りをテーマとした低年齢層向けメダルゲーム。
    水面を模した大型平面モニターと、竿コントローラーを使用する。

【参考資料】

バンダイナムコエンターテインメント「VR ZONE-project i can-」公式サイト
(https://project-ican.com/)

バンダイナムコエンターテインメント「VR ZONE SHINJUKU」公式サイト
(https://vrzone-pic.com/)

栗本鐵工所「栗本鐵工所の磁気粘性流体(softMRF)がVRアクティビティに初採用」
(http://www.kurimoto.co.jp/release/pdf/technology20170714-01.pdf)

2017年7月13日、「VR ZONE-project i can-」のツイッターキャンペーンに奇跡的にも当選し、
東京・歌舞伎町で、グランドオープン前の「VR ZONE SHINJUKU研究発表会」に行ってきましたよ!!

今回の新作VRアクティビティの中でも、"Project i Can"コヤ所長イチ押しと言う事で、
行列が少ない間を見計らって真っ先に体験しました。
アクティビティのブース内は、床に敷かれたカーペットに、奥の壁際に2台の制御用PCが置かれたシンプルな構成。
当日、案内していただいた"Project i Can"のタミヤ室長も『筐体ミニチュア作るには、ちょっとシンプル過ぎますかねぇ〜(笑)』。
この一言には思わず、コチラも吹き出しそうになりました。

作者の釣り経験自体はソコソコありまして、父親の実家が愛媛県南予地方の南端にあり、
夏休みの帰省中での遊びと言えば、家の目の前の海で泳ぐか釣りしかないので、
午前中に宿題済ませてからは、夕方までは釣り名人の祖父と兄貴とで海釣り三昧でした。
竿やリールの扱いは大体分かるものの、ルアーを用いた釣りは未経験です。
ナビゲーターさんから一頻りレクチャーを受けた後、作者の対戦相手は釣りVRを開発されたスタッフさん。
VRエリアの中央にあるサークル内に立ち、VRゴーグル・ヘッドホンを装着。
準備が整ってから呼び掛けられて横を向くと、隣のブースに居る対戦相手のスタッフさんが手を振ってくれてます。
VRゴーグルにはマイクが付属しており、他愛無い会話もしながら釣りも楽しめるワケです。
目の前には山に囲まれた美しい池が広がります。「ガンダムVR」の様な物理的な演出が無いにも関わらず、
森の香りまで漂ってきそうなリアルな風景です。
釣竿を持つのは約20年振りの作者は、竿を投げるどころかリールを巻く事すらままならない始末…
そんなこんなで、対戦相手の開発スタッフさんからもアドバイスを受けながらも1匹ゲット!!
タモに魚を入れる時に感じる重さは、本当に生きている魚を扱っているかのようなリアルさで、
掬った時の魚が跳ねる水飛沫の冷たさまで錯覚しそうでした。
一応、適当に投げても喰い付く状態らしいんですが、焦って合わし損ねたり、ラインが切られたりして、
釣果は結局、たった3匹…

二度目のVR ZONE SHINJUKU訪問となる2017年8月26日も、ツイッターのフォロワーさんと対戦しましたが、
釣果は更新ならず…

そして2017年9月24日。
タイミング良く東京出張と重なって、三度目の訪問となりました。
この時の対戦相手は女性の新人ナビゲーターさん。先輩ナビゲーターさんから煽られながらもお互い健闘し、
魚の体長では負けたものの、今回やっと釣果を6匹へ更新出来ました!!

1回目の体験から、すっかり作者のお気に入りになりまして、今では「アーガイルシフト」と共に、
VR ZONEに来ると専用チケットを買い足して必ず体験しています。