スキーロデオ―急滑降体感機―

実機について

"絶望絶壁 君は滑りこなせるか?"


2016年、バンダイナムコエンターテインメントから登場したスキーシミュレーター。
同社の期間限定イベント「VR ZONE-project i can-」で公開された、バーチャルリアリティ(VR)の研究用筐体の一つである。
(2016年4月15日〜10月10日まで)

崖が切り立つ広大な雪山を、様々な障害を交わしながら猛スピードで急滑降し、麓のゴールを目指す。
筐体の構造は、1995年に登場した同社のスキーシミュレーター「アルペンレーサー」とほぼ同様で、
実際に入力装置は中古の「アルペンレーサー」から、再整備して流用している。
画像表示モニターは無く、VRゴーグルとヘッドホンを装着してプレイする。
筐体の足元にはスキー板を模した入力装置がある。体験者の重心移動で左右に動かす事で任意の方向へ旋回する。
体験者の両足を嵌め込むステップ部分は左右に傾く様になっており、エッジを立てる動作も再現している。
エッジを立てながら身体を捻ると、更に鋭く旋回する事が可能となる。
両側のストックの間に小型の送風機があり、速度に応じて風力も変わる。
更にVRゴーグルから得られる画像には、体験者の吐く白い息まで表示されており、これらの演出によって
クロスモーダル現象と言う一種の錯覚が発生し、あたかも極寒の雪山に居るかのような感覚に陥るとされる。

滑降するコースは基本的に自由であり、樹木や岩を避けながら滑降する。
障害物に激しく衝突したり、崖から転落するとリプレイとなる。
一定時間経過するか、麓の山小屋(煙が目印)まで辿り着くとアクティビティが終了する。

【関連項目】

  • アルペンレーサー(1995年・ナムコ)


【参考資料】

バンダイナムコエンターテインメント「VR ZONE-project i can-」公式サイト
(https://project-ican.com/)


おまけ

2016年9月3日…
リアルドライブ」の筐体ミニチュアを制作した後、お盆前に奇跡的に予約の取れた「VR ZONE-project i can-」を体験!!

本物のスキーは未体験ですが「アルペンレーサー」は何度かプレイしてたので、同じ様な感覚なんだろうなぁと、
舐めてかかったのが大間違いでした。自分が進みたい方向に進まないんです(苦笑)
立木や岩にぶつかるわ、崖から転落死するわで、結局、コースの半分も進めず時間切れ…
しかし、送風機からの冷風とVRゴーグルによるリアルなグラフィックで、急斜面を滑降する感覚は体で感じられました。

※実機の画像は「VR ZONE SHINJUKU」で撮影(2017年9月24日)