古今短編詰将棋名作選
まえがき



☆昭和25年4月、私は「詰将棋パラダイス」を創刊した。(近将と同時スタート)旧パラと呼ばれるもので、これは二年余で廃刊となった。
☆昭和29年7月、私は「詰パラ」を復刊した。これが現在の詰パラであり旧パラに対し”新パラ”と呼ばれる。途中一年有余の休刊はあったものの、大体順調に発行された。特に拾余年前特別賛助会員「七条兼三氏」が加入されてからは発展の一途をたどり、ここにめでたく昭和51年11月号を以て通巻二百五十号を迎えたのである。(新パラだけの通巻号数です)これはひとえに読者会員諸氏のご後援のたまものであり、衷心から感謝いたします。更に通巻三百号に向って前進したいと存じます。一層の御支援をおねがいします。
☆さて、この二百五十号を記念してどのような企画を実施すべきやについては、いろいろ考えたのであるが、結局この「古今短編名作選」に「百人一局集(賞金総額十万円=七条兼三氏提供)」を二本の大きな柱として編成することに決定した。
☆そして、この「名作選」については、永年の夢が実現したものとしてまことにうれしい。本企画が実現するまでには”詰研”メンバー(特に若い諸君)の長期にわたる献身的な努力があったことを特筆大書しておかねばなりません。深く敬意をを表します。
☆とにかく、古今短編作品の数は尨大な数である。その中から精選した二百局である。まことにきびしい選別がなされたのである。人にはそれぞれ意見があるので「この一局が落ちているのはおかしい」ということが必らずある筈であるが、一応今回の選定を諒承されるようおねがいしたい。御精読を待ちます。

(編集主幹)


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※編集主幹:初代詰将棋パラダイス誌編集長の故・鶴田諸兄(もろえ)さん

2005年7月18日 作成