臨時講師の学級づくり


年度途中の学級開き
 4月ではなく、年度途中から、学級をまかされる時、次のような設定があります。

・学級の中に、前担任の作ったルールがある。
・子ども達同士の人間関係が、ほぼ出来上がっている。
・担任不在の日々をすごしている。

 新学年の新学期というのは、子どもも教師も、元旦のように、希望に燃えているものです。何かしら期待しているのです。
 だからこそ、4月始業式からの3日間は、黄金の3日間とも呼ばれるわけです。(教師としては、この3日間が勝負所!)
 しかし、年度途中の講師には、せいぜい白銀の3日間ぐらいしかありません。(それでも、この3日間が勝負所です。)

最初の3日間で、すべきこと

 3日間以内に、子どもの名前と顔を覚える。 

 できれば名前だけは、担任する前日までに、スラスラとフルネームで言えるように、覚えておくのがいいです。
 ただ、年と共に、記憶力は弱くなっていきます。
 さらに、私は昔から、もの覚えがわるく、忘れっぽいです。

 1日目、デジタルカメラを使って、全員の写真を撮る。 

 昔は、1日目に写真を撮って、急ぎ現像していました。
 でも、今はデジタルカメラという便利なものがあります。(パソコンが導入されてる学校には、1台はあることでしょう。)
 私が個人的に持ってる「サイバーショットDSC-F55」(ソニー)は、超すぐれものです。
『みんなの名前を早く覚えたいので、写真とらせてね。』
と言って、一人ひとり全員の写真を適当なアングルで撮ります。
(出席順か座席順にとり、誰が誰の写真がわかるようにしておく。)
 このサイバーショットでは、撮った写真をさらに顔だけアップして、保存しなおすことができます。
 そして、電車の中や家の中など、デジタルカメラの画面を何度も何度も見て、子どもの名前と顔を一致させるのです。

 1日目、学級のルールの確認をする。 

 朝から帰るまでの学級のルールの確認していきます。
『朝、教室に入ったら、まず何をするの?』
『朝、先生が来るまで、何をしてるの?』
という具合にです。
 ほとんどのルールは、そのまま使います。

 学級のルールの確認が、学級を立て直すきっかけになる。 

 うまくいってない学級は、子どもたちの間で、ルールが食い違ってる場合が多いです。
 だからこそ、全員がいる場で、もう一度、学級のルールを確認することが、大切なのです。

 1日目、教師の得意技を見せる。 

 私の場合は、けん玉・こま・トランプ手品の内、1つです。
 最近は、けん玉を見せることが多いです。

 得意技で、努力の大切さを語る。 

 なぜ、こんなにけん玉がうまくなったかを語ります。
 ・何回も何回も練習したから。100回、1000回。
 ・失敗しても、あきらめずに練習したから。
 けん玉の練習と学習をつなげて語るわけです。

 得意技を見せれば、子どもは担任を自慢できる。 

 新しい担任になれば、学級の子ども達は、他のクラスの子や自分の親から、「今度の先生は、どんな先生?」って聞かれます。
 その時、「荒井先生は、けん玉うまいねんで。」って言えるような事実を子どもの前に見せてあげるわけです。
 肯定的に評価されるように1日目をすごすことは、特に低・中学年であれば、大切になってきます。(第1印象が影響大です。)

 たのしい授業・わかる授業・できる授業のどれかをする。 

 たのしくて、わかって、できる授業をせよ、というわけではありません。たのしい授業でも、わかる授業でも、できる授業でもいいから、どれかにポイントを絞って、授業をするのがいいです。

 今までと違う授業のやり方で、授業するのもいい。 

「この先生の授業は、今までの授業のやり方と違うぞ。」
というのは、子どもにとって、とても新鮮です。
 連れ読み・群読・指名なし音読・フラッシュカードなどもやったことがなければ、楽しいものです。

 休み時間に食い込むような授業はしない。  

 最初3日間は「絶対に授業延長しない」と決めるぐらいがいい。
 子どもの休み時間をしっかり確保してあげると、子ども達の教師に対する評価はぐんとあがります。

 開始チャイムが鳴り終わったら、授業を始める。 

 これは、授業に対する教師の姿勢を見せることにつながります。
 チャイムがなれば、1分1秒をムダにしないで、教師が授業に向かう、そんな姿勢・意気込みが大切なのです。
 全員を待たない授業は、まじめに学習しようという子を大切にしていることにもつながります。

 給食は、教師が仕切る。  

 今までの学級のやり方もある程度は、尊重するけれど、給食のやり方については、私が責任を持って仕切っていきます。
 なぜなら、給食というのは、弱肉強食の関係がもろに出てくるからです。

 強い者が食べたいものをたくさん食べ、弱い者は少ししか食べられない。そんな関係をつぶす。 

 私の給食のやり方は、向山洋一氏から学んだものです。

@ おかずは、ほんの少量ずつ盛らせる。
A「いただきます」をしたあと、減らしたい子を呼ぶ。
B 次に増やしてほしい子を呼び、教師が来る人数を見て、だいたい同じ量ずつ盛っていく。
C「今からおかずのおかわりは、お玉いっぱいです」と、おかわりする量を言っておく。
D 果物や牛乳は、教師の目の前でジャンケンさせて決める。

 @少量ずつ盛ると配膳がスピーディになります。さらにAの減らしたくて来る子が少なくてすみます。
 B増やすのを子どもにまかせると、後から来る子のことを考えません。欲しい子が全員もらえるように教師が調節するのです。
 Cで食の太い子は喜ぶのです。Bの時、必ずおかずを残すようにするのが大切です。
 Dを子どもにまかせると、ずるが起きます。
 食い物の恨みは根が大きくなりますから、教師が責任をもって、見るべきことなのです。