自習プリント…視写「あくびがでるほどおもしろい話」


 自習用である。できることなら、視写しながら、思わずニヤリとできるような文章がいい。

《出典》『からすからす』(ことばと文学の会編集)
《授業実践》菅原光敏「あくびがでるほどおもしろい授業」
       『第2期教育技術の法則化N小学2年』(明治図書)

☆次の文を原稿用紙の左側に書くか、コピーして、お使いください。

   あくびがでるほどおもしろい話
                                               松岡 享子

 ここから北へ北へとすすんでいったある南の国に、たいへんかしこい、ばかな男がすんでいた。ある朝、夜が明けて、あたりが暗くなったので、男は目をさました。外はすばらしくよいお天気で、雨がザアザアふっていた。そこで、男は、「よし、きょうは山へ魚つりに出かけよう」と考えて、よく手入れのいきとどいた、さびたてっぽうをもって、うちを出た。なだらかな、けわしい山道を、どんどんのぼっておりていくと、まもなく木の一本もない森へ出た。そこで、男がはえていない木にのぼって、すなはまにこしをおろしてまっていると、やがて、見たこともないような、あたりまえの魚が、なみをけたてて、のろのろとおよいできた。男はすかさずてっぽうをかまえて、ドーンと一ぱつぶっぱなした。たまはねらいたがわず見ごとにそれて、魚はバッタリ生きかえった。男は、「ちきしょう、うまくやったぞ!」とさけんで、魚をひっつかみ、大いそぎでゆっくりと走ってうちに帰った。男がそれをりょうりして食ってみたところが、なんとほっぺたがおっこちるくらいまずかった。そこで、男は、魚をみんなにわけてひとりじめにし、ほねと身と皮をのこしてすっかりたいらげてしまった。あんまりはらいっぱい食べたので、おなかがペコペコになったそうな。

【お得情報】
「一太郎9か10」をお持ちの方は、文書スタイルの中に、「原稿用紙」があるので、それにコピーすれば、すぐに視写用プリントが作れます。