3年2組学級通信「一期一会」55(1998.10.20)


別れの時
 ついに、みなさんとお別れする日が来てしまいました。
 荒井先生はこの3年2組を担任できて、とってもラッキーでした。
 何と言っても、君たちは元気です。
 朝は、大きな声で「先生、おはようございます」と自分から進んで挨拶してくれました。
 休み時間になると、運動場にとびだし、ドッジボールや探偵などを思いっきりやっていました。雨の日には、廊下を走り回って、先生に叱られたこともありましたね。でも、それは元気のいい証拠でもあります。
 つぎに、君たちはとっても優しいです。
 友だちがほめられた時や、いい点をとった時、いつも拍手がおきました。拍手をできる人は、人を応援できるとてもすばらしい人です。拍手をすると、拍手された人は幸せになれるのです。
 また、君たちは先生のお手伝いをよくしてくれました。
 プリントや連絡帳などを配る時も、「配りたい」と言って、すすんで配ってくれました。先生が「あれ、とって。」とか「そこの窓、閉めて。」とか頼んでも、すこしもいやがらないでやってくれたのを覚えています。先生はとても助かりました。ありがとう。

 今回、すてきな君たちと出会えたのも、深田先生(仮名)のおかげです。そして、深田先生の赤ちゃんのおかげです。
 深田先生に可愛い赤ちゃんが産まれたことで、深田先生は何ヶ月か学校をお休みすることになりました。  そして、深田先生がお休みする間、代わりに荒井先生が君たちの担任をすることとなったのです。  
 もし、深田先生に赤ちゃんが産まれなかったら、先生と君たちとの出会いはなかったのです。
 ですから、先生は、深田先生と赤ちゃんに、とっても感謝しているのです。

 人と人が出会うというのは、当たり前のようですが、実はとてもすごいことなのです。なぜなら、出会う人より、出会わない人の方が多いからです。
 先生は、石川県の金沢生まれです。もし、先生が大阪に出てこなかったら、君たちとは出会えていません。
 君たちとの別れを前にして、先生は、君たちと出会えたことを(もしいるなら)神様に感謝したいぐらいです。

 先生はこの学校を去ります。もしかしたら、もう君たちと出会うことがないかもしれません。『一期一会』という言葉には、「一生に一度の出会い」という意味があります。一生に一度の出会いかもしれないからこそ、人と人の出会いは美しく、そして大切にされていかなければならないのです。

 先生は、今までたくさんの学校に行き、たくさんの別れを経験してきました。しかし、今まで出会ったたくさんの人たちと、再び出会うことは、ほとんどありません。
 それでも、先生に手紙を寄せてくれる子は何人か、います。
 よかったら、君たちも先生に手紙を書いて下さい。
〒550-0014 西区北堀江4-13-21-207 荒井賢一
 君たちに出会えてよかったです。ありがとう。さようなら。

 保護者のみなさま

 お世話になりました。ありがとうございます。
 とても素敵な子ども達を担任できて、私は幸せでした。
 その証拠に体重が、4〜5kgもふえました。
 まだまだ、教師として力不足で、子ども達に十分な力をつけきれてあげれなかったのが、少し残念です。
 でも、子ども達は、確実に成長していってます。
 ぜひとも、ほめてあげてください。

 今回、担任がかわること、マイナスではなく、プラスに受け止めてくだされば、と願ってます。
 私では抜け落ちた部分を深田先生は、きっと補ってくださることでしょう。
 もちろん、深田先生のお子さんはまだ小さいです。子どもが病気になれば、学校を休まざるをえないこともあるでしょう。
 しかし、そのことで、子ども達に自主自学の力が身に付くかもしれません。
 私は独身の気楽な立場ですから、朝から放課後まで、子ども達のそばに、べったりといました。しかしそのことが、子ども達の自主性をかえって、妨げていたかもしれません。
 どんなことにも、見ようによっては、プラス面とマイナス面があり、人生に起こるすべての出来事は、見方によっては、幸せにもなるし、不幸にも転ぶのです。
 
 保護者のみなさまには、ぜひともプラス面を見ていただき、幸せな毎日をおくっていただきたいと、願っています。
 一期一会ではなく、またどこかでご縁があれば。    荒井