ASTEROIDS

実機について 1979年にATARIから登場した、1画面固定式シューティングゲームの一種である。
同社の「ルナ・ランダー」等と同様に、ベクタースキャンによるワイヤーフレームグラフィックが特徴。
操作はレバーではなく、全てボタンで行う。
コントロールパネル左側には、自機を左右に回転させる2つの「ローテート」ボタン、
同じく右側には、押し続けると自機を前進させる「スラスト」ボタンと、敵を攻撃する「ファイア」ボタン、
それら2組のボタンに挟まれる形で中央に「ハイパースペース」ボタンがある。

真っ黒な画面の中央に、楔の様な形をした自機が表示されている。
画面の周囲から出現する小惑星(アステロイド)や敵の円盤を、自機のビーム砲で攻撃して破壊する。
「ローテート」ボタンで自機を任意の向きに回転させ、「スラスト」ボタンを押す長さを調整しながら前進させる。
スラストボタンを押し続けると自機は速度を上げて前進を続けるが、ボタンから離すと徐々に速度を落として最終的に停止する。
更に自機には慣性が働いており、急激に向きを変える事は出来ない。
なお、ゲーム画面は「閉じた宇宙空間」であるため、自機が画面端に達しても反対側から現れる。
同じ様に小惑星も円盤も、画面外に撃ち逃すと反対側から現れる。
「ファイア」ボタンを押すと、自機の先端から連射可能なビーム砲が発射される。
大きい小惑星を破壊すると細かく割れて飛び散ってしまうが、この小さい小惑星を破壊すると高得点が得られる。
但し、小惑星同士が接触しても分裂・破壊されない。
円盤も2種類の大きさがあり、小さいタイプが狙いにくく得点が高い。
両タイプ共、自機に向かってビーム砲で攻撃する。
「ハイパースペース」ボタンは緊急回避用であり、ボタンを押すとランダムに画面のどこかに瞬時に移動する。
但し、移動した場所によっては小惑星に接触する危険性もあり、無闇に使用出来ない。
画面内に現れる小惑星を全て破壊するとステージクリアとなり、難易度の上昇したステージが始まる。

1981年、ゲームのルールは維持しつつ改良を加えた「アステロイドデラックス」が登場した。
新たな敵キャラクター「キラーサテライト」が追加された他、ハイパースペースに代わって
自機に回数制限付きのシールドが装備された。
1982年に続編として、2人同時プレイを導入し、敵も小惑星から幾何学的な立体に変更された「スペースデュエル」、
更に1987年、関連作品として「ブラストロイド」が登場した。
ベクタースキャンから一転して通常の2Dグラフィックとなったが、ゲームルールはほぼそのままに、
2人同時プレイの他にパワーアップアイテムの追加や、強力なボスも登場する。


【参考資料】

ウィキペディア英語版
「Category:Atari arcade games」(https://en.wikipedia.org/wiki/Category:Atari_arcade_games)


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