デビューに先立ち、4台の試作機が製作された。
1次試作機「のりたま」、2次試作機「えくれあ」「うれたン」「たんぱく」と名付けられた4台の試作機は、
それぞれ社内検討用や各地へロケテストに供出され、貴重なデータは量産型へと反映された。
因みに「みらくるすぴん」のゲーム中のBGM「luv luv Reggae」は後にリテイクされ、「Jam Jam Reggae」として「ビートマニア」の楽曲として収録された。
(『BEATMANIA 2NDMIX COMPLETE』サウンドトラックより)
1997年12月登場。 記念すべきシリーズ第一弾。
『君は「CLUB SAGAWA」の飛び入りDJとして、ダンスフロアのオーディエンス(客)を盛り上げるのが目的だ!!』
本番の前に「DJ KONAMI」に促され、DJに必要な様々なテクニックのレクチャーを受けてから、
この筐体は、実質的にロケテストバージョンの最終型としての扱いが強く、 代表曲…「20,NOVEMBER」-N.A.R.D- |
1998年3月登場。 初代登場の約3ヵ月後にデビュー。前作からの曲と合わせて21曲収録。 前作では、大道芸的ネタの1つとされていた『ダブルプレイ』が正式なゲームモードとして搭載。
・演奏中の判定表示の1つ『WORST』が、この作品から『POOR』に変更。
『プレイヤーは飛び入りDJとして、クラブを盛り上げる』という前作でのストーリーは、この作品以降、端折られてしまった。 代表曲…「E-MOTION」-E.O.S- |
1998年9月登場。 大ヒットした家庭用「ビートマニア」のオリジナル曲も一部収録。隠し曲含め全24曲。 『BEMANI』シリーズでは必須のフィーチャーとなった『コンボシステム』が本格的に導入された。
・家庭用「ビートマニア」に搭載されていた『ミラーモード』が実装。 代表曲…「super highway」-nouvo nude- |
1999年1月登場。 前3作品の収録曲を全て網羅。業務用初のインターネットランキングを導入。 ・最上位判定『JUST GREAT』が、正式に登場。 代表曲…「quick master(reform version)」-Yohei Shimizu- |
1999年4月登場。 家庭用の要素も取り入れて、システム・グラフィック共に大幅に変更。 「DDR」 からの移植曲など、収録曲も全て新曲。
・コマンド入力で、プレイ中の画面のフレームカラーが変更出来る。
同じ頃、上級機種『ビートマニアII DX』がデビュー。 代表曲…「RUGGED ASH」-SYMPHONIC DEFOGGERS- |
1999年9月登場。 前作『4thMIX』から約半年後にデビュー。 主なシステム・グラフィック共、前作からの変更は少ないが、DDRシリーズでお馴染みの東芝EMIと提携、 さらに家庭用「ビートマニアGOTTAMIX」からの移植曲も収録。全44曲。 以下の機能が追加された。
・譜面のスクロール速度が速くなる「HI-SPEED」
代表曲…「HELL SCAPER」-L.E.D.LIGHT-G-
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2000年1月登場。 『4thMIX』『5thMIX』からの収録曲とそれ以前のバージョンの曲、さらに新曲を加えた総勢65曲。 難易度も9段階に上昇。以下の機能が追加された。
・2P側の鍵盤と1P側のターンテーブルを使用する「1P-CENTER PLAY」 代表曲…「321 STARS」-DJ SIMON- |
2000年3月登場。 大手レコード会社「ソニー・ミュージックエンタテイメント」との提携。 有名J-POPや、テレビドラマのテーマソングのリミックス曲も多数収録。全31曲。 グラフィックはそれまでのアンダーグラウンドな雰囲気から一転して、ポップ調になっている。 難易度も比較的低い。
ほぼ同じ頃「ビートマニアIII」がデビュー。 代表曲…「太陽にほえろ(衝撃のテーマ)」-U10G(REMIXED)- |
2000年6月登場。 有名J-POPグループ「ドリーム・カム・トゥルー」とのコラボレーション作品。 特定アーティストとの提携作品は、業務用「ビートマニア」では初となる。 (家庭用では、「ピチカート・ファイヴ」等で有名な、小西康陽プロデュースによる「THE SOUND OF TOKYO!」が存在。) 本人歌唱の曲の他、コナミコンポーザーによるリミックス曲も収録。全18曲。 家庭用移植版はコナミリミックス曲が一部削除されている。
この半年前、「ダンシングステージfeaturing DREAMS COME TRUE」も登場している。 |
2000年11月登場。 2ndMIX収録曲のリミックスを主体に構成されている。全25曲。 元々は「ビートマニアIII」の豊富なエフェクト機能を生かし、 自由度の高い演奏を実現するべく、開発されていたバージョンである。 諸般の事情により販売戦略の変更を余儀なくされ、この2種類の筐体は「THE FINAL」まで続くことになった。
家庭用(プレイステーション)は「6thMIX」とのカップリングとなっており、現在の所、家庭用「5鍵版」最終作である。 代表曲…「KOUYOU」-youhei- |
2001年7月登場。 英国のクラブシーンで実際に活躍するアーティストとタイアップ。全27曲。 初期のテーマでもあった「アンダーグラウンド」な雰囲気が前面に押し出されている。
家庭用(プレイステーション)は「CORE REMIX」とのカップリングとなっており、現在の所、「5鍵盤」最終作である。 代表曲…「Feel The Light」-TOMOSUKE- |
2002年1月登場。 日本語ヒップホップの収録等、前作と対照的な存在。全32曲。 前作曲も全て収録。現在も家庭用に移植されていない。
・プレイ画面に、「ビートマニアII DX」と同様の「セパレートフレーム」を選択可能。 代表曲…「CODE RED」-RAM- |
2002年7月登場。 その名の通り、本シリーズ最終作。 「THE FINAL」専用曲に加えて、これまでのシリーズ曲の人気投票の結果と、 さらに「ビートマニアIII」の収録曲も追加された。 全189曲の収録を実現するために、モニター中央に映し出されるムービーは大幅に縮小された。 現在も家庭用に移植されていない。
・「STEALTH」(ステルス)モード搭載。完全に譜面が見えなくなる。以前の「HIDDEN」+「SUDDEN」と同義。 代表曲…「西新宿清掃曲」-サイモンマン- |