ギャラクシアン3-PROJECT DRAGOON-

実機について

これは、人類が太陽系外に足を伸ばし宇宙開拓時代に突入した頃の話である。

銀河系の外れに位置するアルファ星が、異常な地殻変動の観測データを最後に突然連絡を絶った。
その日を境に、周囲の惑星も相次いで連絡を絶っていった。
ただちに調査のため、UGSF(連邦宇宙軍)が派遣された。
そこで遭遇したものは、人類にとって最初の「敵」であった。
それは、大小無数の戦闘機械としてしか存在しない、無機物で構成された生命体、
いわば、「生きた兵器」(ライブ・ウェポン)だったのだ。

UGSFは彼ら侵略機械軍団に「UIMS(Unknoen Intellectual Mechanized Species(未確認機械知性種=ウイムズ)」と命名し、
緊急対策機関を発足、引き続きUIMSの調査が続けられた。
驚くべき事に彼らは、兵器として進化を続けた結果、ついに惑星の内部エネルギーを凝縮し、
ビームとして放出する、対惑星兵器「キャノン・シード」にまで成長していたのだ。
そして今、「キャノン・シード」の照準がまさに地球に向けられている。
…という情報を最後に監視衛星が破壊されてしまった。

もはや一刻の猶予も残されていない。
選ばれた精鋭ガンナー達は、UGSF最強の重戦闘機「ドラグーン」に乗り込んだ。

MISSION:M8774E"PROJECT DRAGOON"
「キャノン・シードを破壊せよ!」


1993年、ナムコから登場。
元々は1990年にデビューした巨大アトラクション型ゲーム「ギャラクシアン3」を、6人用にリメイクした3Dシューティングゲームである。
大型店舗や遊園地のゲームコーナー等への設置を想定して、筐体は360度モニターの円筒形から直方体に変更された。
映像は筐体の看板後方に装備された3管式120インチプロジェクター2台で、前面のスクリーンに投影される。
内部に個別に座席(ガンナーシート)が6つあり、コントローラー下部にコイン投入口がある。
1人からでもプレイ可能。参加人数に応じて難易度が自動的に調整される。
オペレーターによる制御にも対応しており、適時に実況を入れたり様々な演出でゲームを盛り上げる事も可能。
座席は固定されており、円筒形筐体のように揺動しない。
円筒形タイプとほぼ同型の、両手で持つタイプの大きな操縦桿で照準を動かし、
操縦桿のトリガーを引いてブラスター(レーザー)を発射して敵機を迎撃する。
円筒形タイプの操縦桿に付属していた液晶モニターを廃したため、自機のシールド残量やスコアは前方スクリーンに直接表示される。
ゲームの設定上、機体は完全な自動操縦で進行する。
自機のシールドは敵の攻撃や、破壊可能な地形への衝突によって減少する。

マザーシップから出撃したドラグーンは敵地に向けてワープ後、アステロイドベルト・敵艦隊・敵母艦の順に進撃し、
敵惑星"ドグマス"に突入して、惑星破壊砲"キャノン・シード"を破壊するという流れである。
制限時間内までに"キャノン・シード"を制御する"スパークビット"を破壊しなければ作戦失敗となるが、
進撃中でも自機のシールドを失うと撃墜され、ゲームオーバーとなる。

設置には高額な費用とスペースが必要となり、国内での可動は数えるほどしか無いが、
後に続編として、巨大生命体を敵とする「ATTACK OF THE ZOLGEAR」に内容が変更された。
1996年には「PROJECT DRAGOON-シアター6バージョン」をほぼ完全に再現したうえに、
オリジナルの続編「The Rising of GOURB」を追加した作品が、家庭用ゲーム機「プレイステーション」向けに発売された。
また、バンダイナムコゲームスが展開するゲームシリーズ「UGSFシリーズ」の原点となっており、
「スターブレード」「サイバースレッド」や「スターラスター」「ディグダグ」など、
家庭用・業務用の現行作品の他、一部の過去作品にまで追加設定されている。


参考資料…バンダイナムコゲームス・アーカイブサイト
「ドラグーンが飛翔した日」(http://www.bandainamcogames.co.jp/gallery/ayumi/archive/gala3/index.html)
「UGSF公式サイト」(http://ugsf-series.com/)
作品について 「BEMANIシリーズ筐体ミニチュア展示館」から派生した「アーケードゲーム筐体ミニチュア展示館」も、
展示サイト開設2周年を経てついに100機種目に到達しました。
サイト開設当初から、何かの節目となる作品は大型体感筐体にしようと決めていて、
知名度やゲーム史的な観点などを考慮して、幾つかの候補から選んだ結果、
その記念すべき100機種目は作者の青春の1ページ(笑)に大きく刻まれている、
あの伝説的超大型シューティングゲーム「ギャラクシアン3」となりました。

実物もゲーム筐体を通り越えて最早、建築物と言っても良いくらいで、
これまで15年間製作してきたゲーム筐体ミニチュアで最大の作品となりました。
今回はパンフレットの図面を参考に、珍しく真面目に図面を引いて製作しています。
材質はプラ板がメイン、座席はスチレンボードを芯にしてエポパテ等で整形しています。
スクリーンは実物同様に真っ白い状態ですが、その上に重ねるようにプリントしたゲーム中の名シーンを交換可能。
さらにスクリーン前面のスペースを利用して、手持ちのスマートフォンを置いて動画再生も楽しめます。
(下記の別項参照)
3管式プロジェクター2台は、コトブキのバーニアパーツから。
各座席のブラスター(コントローラー)も、実物同様に上下左右に可動します。
本来はタイトル看板の真下に縦長の目隠し板があるんですが、撮影のために着脱可能にしています。
タイトルロゴは透明デカール、出入り口にある看板のロゴはパンフレットを参考に自分でドットを打ちました。

10月半ばから製作を始めたものの、11月終盤から12月初頭の2週間ほど関東へ出張で空けてしまったり、
座席の加工で手詰まりになったり、途中で別の筐体ミニチュアを追加したりで、
なかなか進まなかったんですが、何とか2014年末に間に合いました。
余裕が出来れば「ATTACK OF THE ZOLGEAR」の看板の追加なども考えております。
気力が残っていれば、28人乗りタイプのミニチュア化にもチャレンジしようかな…?

戯言 1990年に大阪・鶴見緑地で開催された「国際花と緑の博覧会」で、ナムコから出展されていた巨大アトラクション「ギャラクシアン3」。
当時高校3年生の作者はこのゲーム目当てで、美しい花々や庭園そっちのけで花博会場を4〜5回訪れました(笑)
一回500円だったかな?エントランスホールでのスタッフによるリアルなブリーフィングから、
『ドラグーン、間も無く発進準備完了…』から始まるアナウンスに促され、黄色いパトライトが照らす階段を上がり、
入り口には敬礼するスタッフの誘導で筐体内部に入り、我先にと一番見せ場の多い座席を確保する…
因みに、ドラグーン発進(ワープシーン)からキャノン・シード突入までの名シーンを真正面で楽しめる
"当たり座席"がありまして、作者は1回目の搭乗で偶然その座席に当たり、ココに来る度にこの座席を狙ってました。
もう20年以上経ちますが、未だに当時の興奮が忘れられません。
この28人乗りタイプを小型化した16人乗りタイプが、翌年に難波駅近所のゲームセンター「千日前プラボ」に入荷され、
1995年頃?まで家族と十数回乗りました。
ある日、家族で「千日前プラボ」を訪れると、何時の間にか16人乗りタイプが撤去されててガッカリしていると、
店の奥の方に人だかりのある大きな建屋のような物が…
これが件の6人乗りタイプ「シアター6」筐体でした。
原点である花博バージョンは座る場所によって視点が大きく変わるため、所謂"ハズレ座席"もあったりしましたが、
この筐体は正面のみなので、6人がほぼ平等に臨場感を味わう事が出来ます。
座席は可動しないものの、花博バージョンよりも詳細に描き込まれたグラフィックと迫力のサウンドで、
360度スクリーン筐体には決して劣っていません。
「千日前プラボ」には「ATTACK OF THE ZOLGEAR」に交換されてからも1997年頃まで通ってたかな?
後に大阪万博記念公園にある遊園地、エキスポランドのゲームコーナーにもシアター6が入荷されていました。
この筐体も中身は「ATTACK OF THE ZOLGEAR」で、年一回くらい家族とこの遊園地に来る度にプレイしてました。

上記のように1996年に予想外の家庭用移植版が登場。
4人対応に縮小され、解像度の関係からか僅かにフレームレートが低く、少し画質も荒いですが、
実機が希少性の高いゲームだし、何よりオリジナルシナリオ追加でお買い得感満点です。
3年前の引っ越しを機に、わが家のテレビが大型ワイド液晶モニターに代わり、
今まで以上に迫力あるゲームを楽しめる環境になったので、現在もほぼ毎週出撃しております(笑)


おまけ(笑)

せっかく完成しても、この大きさでは撮影も一苦労…
上記の3枚の画像だけでは魅力を伝えきれないので、色々と撮影してみました。

真上から撮影。
作品解説にあるように、スクリーンは実物同様に真っ白で仕上げていますが、
その上に動画から適当にキャプチャーして印刷した名シーンを固定する事が出来ます。

スクリーン上から逆向きに撮影。
座席はスチレンボードを芯にエポパテで整形。ブラスターも実物通りに上下左右に可動。
3管式プロジェクターは別パーツ化して嵌め込み。レンズ部分はコトブキヤのバーニアパーツから。
中央の座席後部に見える仕切り板は、筐体正面からの撮影も考慮して着脱可能にしています。
さらにスクリーン前面のスペースを利用して、手持ちのスマートフォンを置いて動画再生も楽しめます。
てなワケで動画サイトのPS版の画像を拝借して、あの頃に戻った気分でちょっと遊んでみました(笑)
CAPTAIN『ドラグーン発進!敵前線基地に向かいワープ!』

ココから筐体入り口付近から覗き見。
視野が狭くなりますが余計な部分も見えなくなり、意外とリアルに楽しめました。
ミニチュアの中を覗いている姿は、ちょっと恥ずかしいですが(笑)


CAPTAIN『低空飛行!高度を保て!』
OPERATOR『前方の山脈まで距離1500!』
CAPTAIN『山脈の手前まで引き付け、急上昇せよ!』

OPERATOR『キャノン・シードのメインゲートが閉まります!』
CAPTAIN『間に合わない!急減速!側面ダクトより進入する!』


…かなり端折っちゃいましたが、雰囲気は感じていただけたでしょうか?
サイズ的にもiPhone6のような大きいスマホの方が、違和感が和らいでリアルに見えそうですが、
まだ買い替えが先なので…
ミニチュア完成記念写真。
作品手前左手にあるのが「ギャラクシアン3公式設定資料集」(徳間書店インターメディア)。
家庭用移植版の資料集で業務用筐体の情報は皆無ですが、2作品の他に業務用続編「ゾルギア」の資料もあって、
今回の作品製作にも活躍してくれました。
2年ほど前に、某オークションサイトで格安で手に入れてくれた兄貴に感謝!

そして右手には家庭用移植版のソフト。
作品製作の合間に動画サイトの映像を参考にする他に、このソフトも息抜きを兼ねて遊んでいました。
発売から18年近くになるのに全く色褪せず、今でも充分遊べるゲームです。
でも、欲を言えば「プロジェクト・ドラグーン」「ガーブ」「ゾルギア」3作品をHD仕様にアップグレードして
纏めてプレイステーション3あたりに移植してくれないものでしょうかねぇ…


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