ホット・ロッド

実機について 1988年にセガから登場した見下ろし型レースゲームである。
同社のフロッピーディスク内蔵基板「システム24」を初めて採用した。
沿道で応援する人や上空を飛ぶ鳥など、非常に緻密に描かれたグラフィックが特徴。
筐体中央の26インチモニターを囲む形に、4人分のハンドルと足元にアクセルペダルが装備されている。
ブレーキやシフトレバーは無く、アクセルの踏み加減で調整する。
最大4人同時プレイが可能。コイン投入口も別々にあるため、次レースからの途中参加も出来る。
全30ステージ。

好みの色の車(赤・緑・黄・青)のコイン投入口にクレジットを投入する。
アクセルペダルを踏むとゲームが開始される。
他に参加するプレイヤーが居ないマシンは、コンピューター(COM)が操作する。
操作する車はミニチュアの様に、非常に小さくデザインされている。
コースは一般的なレースゲームの様な周回型のコースと異なり、スタート・ゴールが同一ではなく一本道である。
スタート後、先頭に立ったマシンに追従するようにコースが4方向にスクロールする。
コースには崖崩れや流砂が発生したり、海水浴客が居るビーチや列車が通過する線路など、様々な障害物が存在する。
マシンには燃料(GAS)が設定されており、走行中に常に一定の量が減っていく。
道路上には獲得すると燃料補給や、ポイントアップするアイテムが落ちている。
参加者全員がゴールするとパーツショップに移動する。(COMにはパーツショップは無い)
順位に応じて獲得した賞金でパーツを購入し、マシンをパワーアップさせる。
但し、F・エンジンとR・エンジン、ウイングとR・エンジンの同時装備は出来ない。
全員がパーツショップでパワーアップを済ませると、そのまま次のレースがスタートする。

【F・エンジン】…車の前部に装備するエンジン。
【R・エンジン】…車の後部に装備するエンジン。
【バンパー】…障害物に対する耐久力が上がる。
【ウイング】…安定性と旋回性が上がる。
【タイヤ】…操縦性が上がり、スリップしにくくなる。

マシン同士に当たり判定は無いが、障害物に衝突して爆発したり、他車からの距離が離れ過ぎて
強制的に集団に戻されると燃料が大幅に減らされてしまう。燃料が尽きるとゲームオーバー。

【関連項目】

  • スーパースプリント(1986年)…ATARIから登場した多人数参加型レースゲーム。
    「ホット・ロッド」はこの作品の影響を大きく受けている。
  • スーパーデッドヒート(1985年)…タイトーから登場した同種の多人数レースゲーム。
  • ラフレーサー(1990年)…セガから登場した「ホット・ロッド」の続編。


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