MAJOR HAVOC

実機について

かつて、邪悪なヴァクシア帝国が銀河を支配していた。
人類の殆どは奴隷にされ、ヴァクシアの本拠地に拉致された。
しかし、科学者であった一部の人間は辛うじて帝国から脱出した。
そして現在、帝国は崩壊している。
しかし、ヴァクシアが支配していた宇宙ステーションは、放置されたロボットによって制御・防衛されており、
今でも銀河系内に多数残されている。

最初に脱出した少数の科学者たちは、宇宙ステーションに取り残された人々を救うために、
古の時代に人間を救ったヒーロー「メジャー・ハボック」のクローンを作りだした。
そして戦闘機"カタストロファイター"を宇宙のワームホールに飛ばし、ハボックのクローン軍を率いて
ヴァクシアのロボット軍に対抗し、敵基地のリアクターを破壊して人類を解放しなければならない。
プレイヤーはクローン軍団のリーダーであるハボック少佐となるのだ!


1983年にATARIから登場したアクションシューティングゲームである。
宇宙船を操作するシューティングシーンや、主人公を操作して迷路を探索するアドベンチャーシーンなど、
複数のゲームの要素が盛り込まれている。
ベクタースキャンを生かした、スムーズに拡大・縮小するグラフィック描画が特徴。
筐体にはトラックボールではなく、ローラー型の専用コントローラーが装備されている。
これを左右に転がすように動かして主人公を操作する。

プレイヤーは主人公の"レックス・ハボック少佐"を操作する。
ゲーム開始直後はシューティングシーンから始まる。このシーンはやや斜め上から前方を見渡した視点になっている。
ハボック少佐の宇宙船「カタストロファイター」を操作して、敵の宇宙ステーションを守る多数の敵機を攻撃する。
敵機は特定のフォーメーションを組んで自機を攻撃してくる。
全ての敵機を撃破した後に画面が横視点に変わり、自機を白線の間の中心を合わせて宇宙ステーションに着地させる。
着地に成功すると、ハボックは自機を降りて宇宙ステーションに入る。

続いて迷路を探索するアドベンチャーシーンとなる。画面は迷路状の宇宙ステーションを横から見た視点になっている。
メイン画面の上部には、左から迷路のマップ・OXYGEN(酸素の残量)・REACTOR(動力炉の状態)が表示されている。
ローラーで左右のキャラクターの動きをコントロールして、「ジャンプ」ボタンで障害物や縦穴を跳び越える事が出来る。
針状の敵や様々な罠による攻撃は、バリアを張って防ぐ事が出来る。
迷路には常に重力が掛かっており、縦穴がある場所では主人公が落下する。
ジャンプは独特の操作感があり、ボタンを押し続けると天井までゆっくり飛び上がる。
空中で任意の位置に来た時に向きを変えて着地する。
迷路に入ると「OXYGEN」は常に減少しており、酸素が尽きない内に宇宙ステーションの何処かにあるリアクターを発見し、
更にリアクターに触れると自爆装置が作動すると共に、「REACTOR」の数値のカウントダウンが始まる。
宇宙ステーションが爆発する前に、自機を止めた場所まで脱出しなければならない。
赤い矢印は入る方向を示し、脱出時には矢印に「OUT」の文字が現れて出る方向を示す。
迷路に落ちている「O2(酸素)」を集めると「OXYGEN」の数値が回復する。
ミッションに成功すると次の宇宙ステーションはより難しくなり、制限時間(突入時・脱出時)も短くなる。
残機が全て無くなるとゲームオーバー。

【関連項目】

  • カイの冒険(1988年)…ナムコから登場した、ファミリーコンピューター向けのアクションゲーム。
    「ドルアーガの塔」の前日談に当たるストーリーである。
    独特のジャンプアクションは「メジャーハボック」の影響を受けている。

【参考資料】

ウィキペディア英語版
「Category:Atari arcade games」(https://en.wikipedia.org/wiki/Category:Atari_arcade_games)


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