スーパーモナコGP(アップライト筐体)

実機について 1989年、セガから登場したレースゲームである。

1979年に登場した同社のレースゲーム「モナコGP」のタイトルを継承しているが、
当作品は疑似3Dグラフィックを採用しており、ゲーム性は全く異なる。
走行するコースもモナコと名が付くが、コースはモナコ市街地とは無関係のオリジナルコースである。
ゲームに登場するF1マシンも、実在するF1マシンの塗装を参考にしているがチーム名は架空である。
筐体デザインも当時人気が高かったF1マシンのデザインに酷似している。

当時の最新基板「X-BOARD」のスプライト拡大縮小機能を存分に生かした、流れる様に美しい疑似3Dグラフィックが特徴である。
筐体にはカーブを曲がる時の遠心力に応じて重さが加わる、フォースフィールドバック機能が付いたハンドルと、
足元にブレーキペダルとアクセルペダルがある。
更にデラックス筐体の座席は、マシンに掛かる横方向への遠心力を再現するために可動式になっている。
ハンドルの根元には、当時のF1マシンの様な操作感覚を再現したパドルシフトがある。
ドライバー視点の画面には、コースマップやタコメーター・タイム・現在の順位等の様々な表示があり、
更に画面上部には横長のバックミラーの表示領域がある。

所定の料金を投入後、プレイヤーの力量に応じたマシンをハンドルで選択する。

・CLASS B…オートマチック(初心者向け。基本的にブレーキ・アクセル操作のみ。)
・CLASS A…マニュアル4速
・SUPER A CLASS…マニュアル7速(上級者向け)

予選レースは本戦用コースの約半分を流用したショートコースを1周し、その走行タイムに応じて順位が決定される。
この順位によって本戦のスタート位置(グリッド)も決定し、制限時間内までに完走しなければゲームオーバーとなる。
店舗側の設定によってはゲームオーバーにならず、最下位(16番目のグリッド)からの本戦スタートとなる。
本戦では先の予選での順位に応じたグリッドからスタートする。
コース両脇の壁やライバル車に注意しながら、コース上のチェックポイントを通過していく。
チェックポイントを通過する毎に、本戦に残る条件の順位が上がっていく。
自車がこの順位内に入った状態で、次のチェックポイントを通過しなければゲームオーバーとなる。
レース中に他車と衝突した場合もゲームオーバーになってしまう。

本戦を3周して3位内でゴールすると、路面が雨で濡れた状態のコースで次のレースが開始される。
このレースを完走するとエンディングとなる。


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