TEMPEST

実機について 1980年にATARIから登場した疑似3Dシューティングゲーム。
同社が開発した「カラークワドラスキャン」と称する、ベクターディスプレイ技術を採用した最初のゲームの1つである。
更にプレイヤーがスタートレベルを選べるシステム「スキルステップ」も初めて採用しており、
後に登場した同社製のゲームでも採用されている。

コントロールパネルの左側に攻撃ボタンとスーパーザッパーボタンがあり、右側にはダイヤルがある。
フィールドは3次元の表面を車線状のレーンに分割し、片側から見た閉じた筒のような独特な形になっている。
プレイヤーはフィールド表面の端に置かれた爪状の自機「ブラスター」を操作する。
筐体のコンパネの右側のダイヤルを回して、自機を360°方向に自由に移動させる。
プレイヤーが操作するブラスターは連射が可能で、同じレーンにいる敵を破壊する事が出来る。
ブラスターには「スーパーザッパー」が搭載されており、1レベルにつき1回だけフィールド上にいる全ての敵を破壊する事が出来る。
更に同じレベルで2回目を使用すると、ランダムに1体の敵を破壊する事が出来る。
敵はフィールドの最奥の先に渦巻き状のドットとして画面に現れ、1体ずつフィールド上に登場する。
敵の種類は全部で7種類あり、それぞれ行動パターンも異なる。
フリッパーと称する敵は、自機を捕獲してフィールドの端まで引きずり込もうとする。
パルサーと称する敵は、自分がいるレーンに定期的に電気を流し、その時に自機がそのレーン上にあると破壊されしまう。
ヒューズボールと称する敵は、各レーンの端に沿って予測不可能な形で前後にジャンプする。
しかし、その間をゆっくりと移動する瞬間を狙って破壊出来る。
スパイカーと称する敵は、レーンを転がりながらプレイヤーに向かって破壊可能な爪を伸ばす。
レベルが進むと更に新たな敵が3種類追加される。
フィールド上の全ての敵を倒すと、ブラスターはフィールドを降りてその先の空間に「ワープ」して次のレベルに進む。
但し、ワープ中に邪魔なトゲに当たるとブラスターが破壊され、再度ワープに挑戦しなければならない。
フィールドの形は単純な幾何学図形・平面・無限大の記号を模した物など、様々な形をした16個のレベルが用意されている。
16個のレベルを全てプレイすると色が変わり、難易度が上がった状態でゲームが繰り返す。
レベル65から80までのレベルは「インビジブル(透明)」となってレーンが見えなくなる。
ステージ99に到達するとレベルカウンターの増加が止まり、次のレベルの形はランダムに選ばれる。
敵からの攻撃を受けるか、敵に捕獲されると自機を失う。残機を全て失うとゲームオーバー。

【関連項目】

  • ジャイラス(1983年)…コナミから登場した疑似3Dシューティングゲーム。
    当作品と同じく、円を描く様にフィールド内を360°移動が出来る。

【参考資料】

ウィキペディア英語版
「Category:Atari arcade games」(https://en.wikipedia.org/wiki/Category:Atari_arcade_games)


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