ワイピング

実機について 1982年、日本物産(ニチブツ)から登場したアクションゲーム。
ナムコの「ディグダグ」に類似するが、随所にオリジナル要素も盛り込まれている。

掃除機を操作して部屋中の埃を吸い込みながら、接近する敵を全て退治する。
ボタンを押すと前方にシャボン玉を発射し、当たった敵を暫く気絶させる。
シャボン玉は埃を貫通出来ないため、ある程度の埃を吸い込んで攻撃範囲を確保しなければならない。
敵は3種類存在するが、時々怒って槍を伸ばして攻撃する敵も居る。
気絶して動けない敵は、そのまま接触すると吸い込んで倒せる。
部屋にはマットが敷かれており、この上を通過するとマットが丸まり、上に乗った敵を巻き込んで倒せる。
埃の中には、時計や酒ビンなどの様々な落とし物があり(ステージ開始時に一瞬表示される)、
隠れている埃を吸い込むと出現し、そのまま通過して取得すると高得点が得られる。
画面上の敵を全て退治するとステージクリアとなる。因みに部屋の埃を全て吸ってもステージクリアにならない。

作品について 2018年8月の筐体ミニチュアのテーマは「ニチブツ」こと、日本物産です。

このゲームの様に、基板で流通するビデオゲームをミニチュア化する場合は、
普通のテーブル筐体だとあまりにも小さ過ぎて、何のゲームなのか殆ど分からないため、
そのゲームがデビューした年代に拘らず、そのメーカーの純正アップライト筐体でミニチュア化してます。
この作品はニチブツの純正テーブル筐体ですが、他のメーカーに見られない丸い形状が非常に斬新で、
資料を見つけて、すぐ制作に入りました。
本当は「悪戯天使」というアクションゲームを伴って、この筐体もデビューしたらしいんですが、
肝心のゲーム内容がイマイチ不明なため、数回プレイした事がある「ワイピング」と
「早押し対戦クイズ ハイホー」をチョイスしました。

戯言 1984年頃だったか、もう場所も思い出せませんが、親に内緒で自転車で遠出中に立ち寄った駄菓子屋にありました。
どう見ても「ディグダグ」にソックリですが、掃除機で部屋の中を掃除する設定が面白く、
しつこい敵をかわしながら、埃の中に隠れている色んなアイテムを探し出すのが楽しいゲームでした。
残念ながら親に遠出がバレて暫く自転車禁止になってしまい、このゲームとの再開は果たせませんでした。

別館入り口に戻る