猫の癲癇(ねこのてんかん)

ねこの癲癇についてのページです。
わが家の愛猫 なな は、癲癇です。
発病は、2001年8月。ななが2歳の夏でした。ななは、外出も外泊も大丈夫な子でした。
 夏休みだからと、伊豆のコンドミニアムに家族で出掛けているときに、突然お気に入りの
冷蔵庫の上でななが硬直し、震えだしました。驚いて名前を呼ぶと、何事もなかったかのような顔。
「寝ぼけたのかな?」などと能天気に構えていました。
 異変は、その旅行の後に実家に寄ったときも起こりました。
やはりお気に入りのピアノの上で、眠っていたななが硬直し震えだしたのです。
気にはかかりましたが、本猫は、とくに変わったところもなく、わたし達は帰宅しました。

 そして、嵐がやってきたのです。

 それは、帰宅まもなく起こり始めました。 硬直、震え。 ちょうど、人間の子供のひきつけのように。
そこで、わたしはそれまで掛かっていた獣医さんに、なんの疑いもなく行ったのですが・・・
「メラノーマかもしれません。すぐに手術が必要です。とりあえず検査を。」
そんなに経験のなさそうな女性の獣医さんが言いました。
検査はレントゲンと、採血。ところが、激しく痙攣するななに「バリュームを飲ませましょう」と、言い出したのを聞いて
わたしたちは「殺される!」と、思ったのです。緊急に検査と手術だと言い張る病院から、強引に帰宅して
絶望的な気持ちになった時、kalaが「インターネットで名医を調べよう!」と検索したのです。

『動物病院』 これって、おそろしいほどヒットすると思いませんか?
・・・・・ところが、ヒットしたのは1件だけ。今にして思えば「有り得ない」ことですが・・・・・
大阪のその病院に、電話をしながら車を走らせ診療時間ギリギリに滑り込むと
「この状態で、バリュームなんて有り得ない!レントゲン写真を、その獣医さんから借りてきてください」
車をすっとばしてさっきの獣医へ。
写真の貸し出しを渋る獣医さんに
「私のお金で撮ったレントゲン写真だから、持っていく権利がある!」なんて、もう強引にお借りしてとんぼ返り。

「失礼ですが、このレントゲンでバリュームだなんて、相当ひどいお医者です。」  やっぱり!
ななは、そちらの病院でICUに入れていただくことになりました。
 生死の境を彷徨いながらも復活したなな。
大喜びで退院したのもつかのま。 発作はひどくなるばかりでした。 再入院。
毎日のように獣医さんから「危険」だとお電話を頂き、泣きながら車を走らせる日々でした。
そして、秋も深まる頃にようやく落ち着きを取り戻したななでした。