「ごくでらくん、うごくね・・・」

息が整ったのか、比較的息の続いている声でそう言われる。
再度腹に置かれた両手に力が入る。
ゆっくりと入れたペニスを、今度は腰を持ち上げてゆっくり抜き出していく。
ぬるぬるとした内壁が、搾り取るようにしてペニスを扱く。
かと思えばすぐにまた腰が落ちて、ぬぷぬぷと中に沈み込む。
10代目はすぐに荒い息を吐き始め、それでも腰を上下に動かしていく。
ぬるりと扱かれるように抜き出され、またゆっくり温かい内壁に迎えられる。
小さな抜き差しだったけれど、快感は深かった。
はぁ、と大きく息を吐いて10代目の様子を窺うと、少し辛そうな表情。
体を支える腕が震えていて、抜いたペニスをすぐに入れてしまうのも、それ以上に腰が上がらないのかもしれない。

「10代目・・・」

体の横に置いていた腕を上げて、10代目の頬を撫でる。
10代目の意識がこちらに向いたのを確認して言葉を続けた。

「抜き差し、するの大変でしたら・・・腰、回していただけますか」

オレの言葉に少し考える素振りを見せてから、こくりと小さく頷かれる。
腹に置いた手はそのまま体を支える支点にして、腰をゆっくりと回される。

「っ・・・!」

ぐるり、と腰が動くのに合わせ、ペニスが内壁を抉るようになる。
気持ちのいいところを抉ったのか、10代目の動きはぱたりと止まり、堪えるようにして中を締め付けてくる。
正直、回したときの刺激よりもこっちの方がキた。
ひくひくと激しく収縮するのもやばい。
10代目が気持ちいい証拠なんだろうけど、オレの方にも余波がきてしまってたまらない。
それでもなんとか息を整えて、10代目は動きを再開する。
ぐるりと回して、締め付けられて、また回されて。

「ぁっ、あっ、ん、ああ、あ・・・あぁ、あ・・・!」

気持ちよさそうに声を漏らしながら腰の動きが激しくなる。
自分で気持ちのいいところを見つけて、そこに当たるように動かしているようだ。
タイミングを合わせてそこを突き上げるようにすると、10代目は嬌声を上げてぱたぱたと精液を吐き出してしまう。
きゅうきゅうと締め付けてくる内壁に、オレの方ももう限界だった。
それまでされるがままだった体を持ち上げて、10代目をソファに組み敷いて体勢を入れ替える。
横倒しにした10代目の左足を持ち上げて、ひくひくと痙攣を繰り返すアナルを容赦なくかき回した。

「アッあ、あ・・・や、ごくでらく、も、やぁあ・・・!」

オレが入り込むのを拒むように締め付けては、快楽に溶けて口を開く。
足を持ち上げることによって広げられた穴はペニスを食いながらもぱくぱくと摂食を繰り返しているようで。
そのいやらしい様子を唇を舐めながら食い入るように見つめ、激しく抜き差しを繰り返す。
ぐちゅぐちゅと濡れた音が響く。
10代目の唾液か、たぶんオレの先走りの音も混じっているだろう。
すみません、と心のどこかで思いながら、パンパンと肌のぶつかる音にまで欲情してしまって、止められる気がしなかった。

「ん、んん・・・ぁ・・・あ、は、ぁあ・・・」

10代目の声もすすり泣くような声が混じり始め、ペニスが持ち上がっているのに気付く。
そういえばさっき、10代目のペニスは初めの方に服越しにしか弄らなかった。
最後は後ろだけで達していた。
・・・今度は最初から最後まで後ろだけでイかせたい。
そんな風に思ってしまえば、いつもは抜き差しをしながら前も弄ってやるのにそれをしないで後ろばかりを攻め立た。
10代目の中の善がる部分ばかりを先端で抉って、10代目をイかせることに専念する。
とはいえオレだって長くは持ちそうにないから、余裕なんて全然ないけど。

「あっん、あ、アッ、あ、あ・・・んっんん、ん、ぁあ―――ッ!」

びくびくと体を震わせながら、10代目が2回目の精を吐き出す。
その締め付けにオレの方も限界を向かえ、絡みつく内壁を振り切ってペニスを外に出す。
オレのものが入っていてまだ少し広がったままの穴にもう一度先端をつけて、射精した。

「・・・ッ、は・・・」

それまでの我慢が長かっただけに、いつも以上に射精が長く続く。
全て吐き出し終えた頃には10代目のアナルはもちろん尻も袋も内股までべっとりとオレの精液で汚れていた。
はぁ、はぁ、と荒い息をなんとか整えながら、10代目の様子を窺う。
目は開けているけれど、ぼんやりとしていてすぐにでも目を閉じてしまいそうだ。

「・・・10代目?大丈夫ですか?」

今の今まで無茶をさせた張本人の言うセリフか、と自分でも思ったけれど、
脳に酸素が行き届いていないのか、うまく言葉が考えられない。
10代目はぼんやりとしながらもオレの声に反応して、顔をこちらに向けてくれる。

「ごく、でらくん・・・」
「はい、10代目」

ゆっくりと手が伸ばされる。
その手を取って体を倒し、顔を近付けて頬に額にキスを落とす。
そうするとくすぐったそうに笑ってくれるので安心した。

「ごくでらくんのベッドで寝てるとね、ごくでらくんのにおいがして安心できるんだけど」

小さな声でぽつぽつと話し始めた10代目の言葉を聞き逃さないように神経を集中させる。

「やっぱり本物がいいなぁ」

嬉しそうに笑ってそのまますうすうと寝息が聞こえ始める。
カーーーッと集まってはいけないところに熱が集まり出す。
10代目、なんであなたって人はそういうことばっかり言ってくれるんでしょう。
10代目が好きで好きでたまらないこの気持ちも、10代目の言葉に敵うような言葉は作り出せなくて、
有り余る気持ちを10代目をぎゅうぎゅうと抱きしめることで消化した。


この後オレは洗濯機と乾燥機の有難さを身に染みて理解することになり、
その直後マラソン大会のことを思い出して一人青ざめることになる。





End





................

初ナマでした。

ちょっと徹夜でこれ書いててテンションおかしいです。
ええと2006年12月30日、ふゆこみリボーンの日に合わせて書き上げました。
いえ、リクエストを受けてのお話なんですが、
いつもは1週間くらいかけてのんびり書くところを2日でやりました。
一人無駄に修羅場ってみました。
意外と徹夜ってできるもんですね。

話の内容はええとツナの行動には色々考えがあってやってるんですが、
ツナ側の話は書かないと思うのでネタばらし。
ツナが布団被って獄寺のとこ行ったのは、
えっち終わったら二人でソファで寝ようと思ったから、とか。
他のツナの行動は大体話の中で回収できたと思うんですが、これは書けなかったんで。
んー・・・まだあった気がするんですが、ちょっとほんと正常に頭働いてないんで・・・
また後日読み返してなんかあったらここに付け加えるかもしれません。
分かりません。
(こんな状態であとがきなんて書くもんじゃない)

ツナが恥ずかしくて反射的に拒んじゃったのも
獄寺は理解しててツナに罪悪感が残らないように立ち振る舞える様子なんかも盛り込んでみたんですが
その辺りちゃんと表現できてたかなぁと少し不安もありつつ。
その割にえろモード入ると鬼畜獄寺さんとか。
なんか書きながら、そう言われた意味が分かりました。今回はさすがに。

あとそうだ。
この「客用の布団がない」っていうのは私が藁にも縋る思いで読んだ
『アイディアいっぱい!整理・整頓術』という本の記述によるものです。
寝具の整頓の項目で、客用布団が押入れのスペースをつぶしている、
客用の布団をたくさん持っていても、めったに泊まりの客はいないのに。
そこで私は客用のふとんを1組と決めています、みたいな記述。
なるほど、獄寺は客用布団なんて持ってないだろうなぁ、っていう発展。
ていうかたまきさんその本なんのために読んでたの?妄想?違うだろ?

お話は書けましたが部屋は片付いておりません。(さいあく)

コメントレス

【空宮│05/11/15 21:38:38】
≫獄ばっかがツナに突っ走る様なのではなく
たまにはツナからガーッと行って獄をあわあわさせてほしいですv  
いつもストーカーなまでに日参しててすみません(笑)
これからもお邪魔させて頂きます!頑張ってください!!

リクエストとコメント、ありがとうございます!
いつもこう、空宮さんのおっしゃるように獄寺ばっかりガーッといく話を考えてるものですから、
このリクエストいただいたときに全く話が浮かびませんでした。
困ったなぁと思っているうちに書きたいネタが溜まってきて、
(騎乗位とかその辺りの描写っていうか)
でもそのネタをどの話で書くの・・・?となったときに、これだ!ってなりました。

獄寺視点だったんでツナがガーッと行く様子があまり見られなくて力不足すみません、という感じなんですが、
代わりに獄寺があわあわする様子は書けたかなーと思うので、
その辺を見ていただければ嬉しいなと思います。
ていうかそれもえろのとこだけで前半はやっぱりいつもの獄ツナで申し訳ないです。
さらに言うと空宮さん、どちらかとツナ獄好きさん、ですよね・・・?
がっつりえろですみませんでしたあああ!!!

ストーカーなまでの日参!ありがとうございます。
お話書き上げるのが遅くなってしまいましたが、
少しでも楽しんでいただけたらなと思います。
ありがとうございました!

(2007.02.07)



文章目次
戻る