それが恥ずかしくて力を入れれば、その強張りを解くように性器に舌を這わされる。
先っぽの割れ目をやわらかな舌が上下に何度も辿っていく。
ぬるぬるとした刺激に下半身が崩れ落ちそうになってしまう。

「あっ、あ・・・あ、ぁ・・・」

ぎゅう、と、すがるようにトイレのふたを握りしめた。
舌は相変わらず敏感な割れ目を刺激して、先走りが溢れるそばから舐め取られる。
先っぽのふくらみを唇に含まれて、吸われたり、啄ばまれたり、
竿の部分も指で撫でてくれて、優しい刺激がものすごく気持ちいい。

「はぁっ、あ・・・は、ぁ・・・」

ずるずると体が滑り、ひじから下がふたの上についてしまった。
股間を広げて獄寺君に突き出すような格好が耐えられなくて、そっと目を閉じた。
真っ暗な中でも舌の動き、粘膜の感触を強く感じる。
唇が動いてオレのものを余すことなく唇で触れていってくれる。
それまで口の中に含まれていた先っぽが開放されて、
代わりに指で揉まれ、今度は唇で竿を吸い上げられる。
くちゅ、ぷちゅ、濡れた音が響いて頭の中がとろけていく。

「あ・・・ぅん・・・ごくでらく・・・あ、」

気持ちいい。
舌がだんだんと下に降りていって、根元のふくらみに口づけられる。
そんなところまで気持ちいいんだって、獄寺君に教えてもらった。
優しく舐めてもらって、やわらかく吸いつかれて。
獄寺君から与えられる刺激にぼうっとなっていると、思ってもみなかったところを舐められた。
根元の袋のもっと奥、唾液をまとってぬるぬるとした舌が
自分でも見たことがないようなところを辿っていって、後ろの穴にぬるりと濡れた感触がした。
ぼんやりとしながらもむずがゆく思って尻に力を入れてみれば、すぐにその感触はなくなった。
立ち上がった性器を両方の手で気持ちよくされて、意識はすぐにそちらに集中した。
獄寺君の唾液とオレの先走りでぬるぬるになった竿を扱かれて、
もう片方の手で先っぽのふくらみを覆い、きゅっきゅっと優しく握られる。
獄寺君の手の動きにとろけそうになっていると、また尻にぬるりとした感触が触れた。

「あっ、あっ、ごくれら、くん?・・・ぁ、はっ・・・」

やっぱり、そこを、舐められてる。
唾液が垂れてぬるぬるになったそこに、ゆっくり広げるように入ってくる舌。
不思議な感触。
気持ちいいような、むずむずするような、感覚。
もっと舐めてほしいかもしれない。
だけど、そんなとこ、汚いよ。

「ごくでらくん・・・」

呼びかけて獄寺君を見れば、ぱくり、大きく口を開いて、
その口に自分の性器が飲み込まれていくのが見えた。

「あっ・・・」

唇が腰につくほど深く深く含まれて、熱い口内にすべて入った。
性器を締めつけるように唇がすぼめられて、上下にゆっくりと扱かれる。
裏側に添えられた舌も動いて、性器の全体をやわらかな粘膜に囲まれ、
あまりの気持ちよさに震える声がひっきりなしに零れだした。

「あ、あ・・・ぁ、あああっ・・・んっ、ああっ」

びくびくと体が震えてしまう。
唇の動きが素早くなって、体全体に電気が走った。
びくん、と足の先が跳ねる。
獄寺君はそんなオレの両足を押さえつけて、
唇の動きだけでオレを追い詰めた。
くちゅくちゅと濡れた音が激しく響く。
腰を動かすことができず、刺激をうまく逃がせない。
与えられる刺激がすべてからだの中を駆け回る。

「あっ、ごく・・・あ、でちゃう、あっ!あっ!あぁっ・・・!」

口を動かしながらちゅうう、と吸われて、
我慢したけど、ぜんぜんできなくて、
足を大きく開いたまま、獄寺君の口の中に、吐き出してしまった。

「あ・・・あ・・・」

びくん、びくんと体が跳ねる。
獄寺君はまだオレのものを口に含んだまま、
尖らせた舌で割れ目をくすぐるように舐めてくる。
達したばかりの性器に与えられる刺激が強すぎて体の震えが収まらない。

「だめ、ごくでらく・・・だめ・・・またでちゃう・・・」

オレの訴えにようやく獄寺君の舌の動きが止まって、
それに安心してくったりと体の力を抜いていると、
まだオレのものを口に含んだままの獄寺君が、ちゅう、と先っぽを吸い上げた。

「ぁっ・・・」

とろりと奥に残った精液が吸い出される。
最後にその精液を舐め取られ、ようやく性器が開放された。
すべてを吐き出してしまった恥ずかしさにオレが壁の下の方に視線を下ろしているうちに、
獄寺君は立ち上がって水を流した。
自分の手を洗い、トイレットペーパーを巻き取って濡らしてからまた腰を下ろす。
すべて吐き出してくったりしているオレの性器を
それ以上は刺激しないように優しく優しく拭ってくれる。
口の中のものを、獄寺君は吐き出さなかった。
てことは、やっぱり、飲んでしまったんだろうか。

「10代目、気持ちよかったですか?」
「・・・うん、気持ちよった」

初めて獄寺君にしてもらったときからいつも聞かれること。
獄寺君が触ってくれて、とても気持ちよかったよ。
だけどそれ以上に、嬉しいんだ。
獄寺君が大好きだから。
伝えられない思いを込めて口にする。

「気持ちよかったから、また、してね・・・?」
「はい、10代目」

獄寺君はきれいに微笑みながら頷いてくれる。
その笑顔にずきりと胸を痛めながら、それでもオレは
また獄寺君の手を取って、深い闇に誘い込むんだ。





End





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性的に未熟なツナに対する私の思いやり。(どこらへんが)
え、めちゃくちゃ優しかったよね・・・?

「リストバンド」の続きなんですが、
実はツナも獄寺のことだまして利用してんだよー的な。
ほんとはもっとツナが小悪魔的な予定だったんですが、ここらが限界でした。
でも性的なことに関しては獄寺の方が上なので
知らないうちに開発されちゃうツナ・・・大好物です。(はいはい)

今回やりたかったのは大股開きと王道のトイレネタ。
修学旅行でトイレ使いましたが、
やっぱり王道は、学校の、トイレ、だと思うのです!(力いっぱい)
あと自分から誘うツナですな〜。
なのであんまり内容はないんですよう。

この後「銘柄」に続いて完結の予定なのですが
ここはもうやりたいネタ貫いてどうしようもないもやもや感を背負って終わらせるか、
やりたいネタはあきらめて話的に完結させるか・・・。
ここまできたら獄ツナではありえないネタシリーズ完遂したいよなぁ・・・。
しばらく悶々としておきます。

元旦に更新したかったけどやっぱり口先だけでした!申し訳ない!

(2009.01.02)



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