丹波周辺の野山歩き


牛坂峠〜大海山(551.8m)〜三組尾(539.7m)〜行者山(402m)
丹波市山南町<’06.3.7>地形図1/2.5万 丹波和田

「播磨風土記」にも記された、渡来人たちが活躍した大海(おおみ)山。

大海山は「丹波霧の里」のHPから「山あそ」島田さんのHPのログへ更に図書館で多田繁次さんの「なつかし
の山やま」。慶佐次盛一さんの「兵庫丹波の山(上)を読んで、ぜひとも登ろうと決めていた。そして牛坂峠から
三組尾へのコースは「播磨の山猿」MTB大柿さんのHPのログを参考にさせてもらいました。各位に感謝します。

<西谷林道を牛坂峠に向かう>            <林道上部よりロマン香る大海山を望む>

前日に工房に入り天気予報を確認し山行を決める。当日、弁当を作りお茶を入れて工房を出発する(7:50)。
時々散歩する道。延命寺への分岐を過ぎ、右上に延命寺山をみて行く。西谷本谷の林道から左に分岐した
ところに獣柵のゲートがあり、かんぬきを開けて通過する(8:20)。以前はゲートは無かった。しばらく右下
に並行する林道を見ながら行く、大見坂への出合いの傍の別荘地を過ぎて、朝の静かな林道がだんだん高
度をあげるにしたがって展望も開けてくる。春霞で遠望がきかない。これから登る大海山が顔を出してくれる。
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<林道上部より逆光のカザシと延命寺山>          <大見坂へ向かう林道分岐付近>

今年初めての春らしい天気。先月に歩いた延命寺山からカザシの稜線が春霞のなかでシルエットを見せる。
大見坂林道分岐の手前から新しいアスファルト舗装になり、道幅も広い。なぜ峠の近くだけこうなんでしょうか。
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<カザシ付近より牛坂峠と林道。2/18撮影>          <カザシ付近より大海山。2/18撮影>

先月に歩いた延命寺山からカザシの稜線から大海山方面を見る。このときはまだ大海山という山は知らなかった。
妙見山はまだ登ってないが意識はしていた。また手前の山肌が荒れているのは林道工事せいだろうと思っていた。
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<分岐の上より大見坂林道と篠ガ峰と岩屋山>               <牛坂峠 林道終点>

林道の分岐点の上部より最奥に篠ガ峰(左)と岩屋山(中)右のコブはCa620を見て林道は山鼻を回り込むよう
に下っていって峠に着く(9:10)。峠から西にほぼ水平のはっきりした道があり、これがカバ坂への道だと思った。
大海山へは右上に尾根の末端に取り付く。その尾根の末端に採掘の抗口(下左)がある。(上矢印のすぐ右側)
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<採掘の抗口>                           <大海山の頂上>

登り始めは急坂。多可側は雑木。山南側は植林地。右から踏み跡が合流。林道の途中からの登路らしいが今は
法面がコンクリートの吹き付けで固められて取付けないように見えましたが別に登路があるのでしょうか。傾斜の
落ちた尾根の踏み跡を登ると境界尾根のジャンクション。左からカバ坂からの道をあわせ明瞭な踏み跡になる。
峠からは適当に赤布があり各分岐にもしっかりとあるので迷わずに大海山の頂上にたどり着けた(10:00)。
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      <大海山四等三角点551.8m標石>          <頂上北側の古いTV共聴アンテナ>

頂上からの展望はよくないしなおかつ春霞ですぐ横のカザシも霞んでいる。
写真はあきらめて来た道を戻る(10:05)。
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<三組尾へ向かう道から牛坂峠を振り返る>            <点342付近?の標石>

牛坂峠に戻り三組尾に向かう(10:30〜10:35)。大海山と違いこちらはよく踏まれた歩きやすい道だ。
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明るくて穏やかな尾根を行く。ふと勤めていたころが脳裏に浮かぶ。町では今日も大勢の人々が懸命
に働いているのに私一人が、今この静かで暖かい山に包まれて幸せに浸っている。このことに感謝。
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<イノシシのヌタ場>                 <Ca480より東隣の岩峰。右は三組尾分岐手前ピーク>

P528への登りは少し急だったが頂上(11:30)を過ぎて南に向かう、尾根は広くて緩やかで、イノシシの
ヌタ場も多く、積もった落葉を蹴散らしたような足跡が続いている。Ca480着(11:50)。尾根は東に向かう。
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<Ca480の下から東隣の岩峰>   <岩峰を越した点から三組尾分岐手前ピーク>

ここからCa500までがこの境界尾根の核心部。露岩の尾根歩き、変化が逢って面白い。目の前の岩峰を直登。
越したところで右に展望が開けゴルフ場の先に中区の町が広がる。境界尾根の三組尾分岐手前ピークも近い。
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<岩峰からCa500の岩峰への岩尾根>         <岩峰からCa500の岩峰>

岩峰からCa500へは岩のヤセ尾根を歩く。核心部最後の岩峰Ca500も岩を登って頂上へ(12:20)。
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<Ca500の岩峰から西側の岩峰とP528>        <境界尾根と三組尾への分岐>

振り返ると歩いてきた岩峰とP528が見える。ここから尾根は南に向きを変え三組尾分岐手前のピークを目指す。
のんびりと起伏の少ない尾根歩き。分岐手前のピークの登りの途中で燃料切れで小休止。驚いたことに下から人
が登ってきた。目が点になった。まさかこんな所で人間に会えるなんて、なぜかものすごくうれしかった。その方は
小野市から車で牛坂峠まできて三組尾から元に戻るとのこと。3度目のアタックらしい。急ぎらしくすごいパワーで
登って行った。あとを追う私のなんと弱々しい歩みよ。やっとのことで境界尾根と三組尾への分岐に到着(12:50)
なぜかまた力が湧いてきた。先月のはじめの寒い日にここで昼飯を食べた。今と雰囲気がぜんぜん違う。初めての
コースは不安と緊張感があるが2度目になると気持ちにゆとりが出てくる。少し行くと先ほどの人が引き返して来た。
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<境界尾根〜三組尾間のヤセ尾根から坂尻方面>     <三組尾頂上三角点539.7m>

挨拶を交わして別れる、なぜか初対面と思わせない親しみを感じた。今日は火曜日。平日でも山を歩く人がいる。
世間は広い、元勤め人の新たな学習。三組尾頂上手前の岩のヤセ尾根のところで坂尻方面の展望が開ける。
ここから少し行くと三組尾の頂上三角点539.7mで先月に続いて2度目の登頂です。(13:00〜13:25) ここで昼食。
行者山に向かう。急斜面を下って鞍部までに3ヶ所の岩場がありいづれも巻いて行く。鞍部からは平坦な尾根道。
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<山火事で焦げ跡が残る行者山頂上>         <頂上下の広場から行者像と頂上部>

少し岩場を登ると行者山頂上(14:00)。昨年('05)9月の夜、工房で寝ていて消防のサイレンを聞いていたが。後日
それが行者山頂上での山火事だと分かる。当時は行者山の名前も知らなかったのです。前回来た時は頂上へは
上がらずに三組尾に向かった。初めての山で気持ちにゆとりがなかったのでした。今回は観察する余裕が出来た。
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<行者像の前の広場>               <頂上下の広場から石金山(中央奥)>

地元では五月に登って御祭りをするそうでそのときにまたみんなと一緒に来る予定です。広場から今年の1月20日に
登った石金山を見る。一度登った山には親しみが湧き、別の山域からも同定が少しは出来るようになるようですね。
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<共同アンテナの近くの石仏>             <富田集落の鹿柵のゲート>

行者山から下山路をどちらに採るか少し迷ったが、前回に登ってきた方向と違うルートをと思い広場から三組尾の方
に少し戻った所に赤布があったのでそれを下る。ほぼ小野尻の方向に向かって尾根を下るが、だんだん左に寄って
行き隣の尾根を下るようになる。共同アンテナの傍をとおり、石仏を見て下ると、やたらとPPロープが張られた所を
下るうちにルートは左に振って行き、私が最初に登った時の見覚えのある場所に出た。少し先で広い植林道になり、
所々にある墓地の横を行くと鹿柵のゲートがありカンヌキを開けて通過。5分ほどで工房に帰着する(15:00)。


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