エアレスキュー

実機について

火炎は天を焦がし、銃弾がうなる。
地獄と化した戦場に取り残された兵士たち。救出などとても不可能だ!
しかし、こんな不可能を可能にする凄いチームがあった。
バルカン砲とミサイルで武装したヘリコプターを自在に操り、激しい敵の攻撃を掻い潜り人質を救出する。
命知らずの戦場のスーパーヒーロー!
その名は陸軍特別救助隊"エアレスキュー"


1992年、セガから登場した疑似3Dシューティングゲーム。
バルカン砲とミサイルで武装した救助ヘリを操作して、戦場にある敵の捕虜収容所から人質を救出する。
筐体は同社の疑似3Dシューティングゲーム「サンダーブレード」とほぼ同じ構造である。
操縦桿にはバルカン砲を発射するトリガー(弾数無制限)と、親指に当たる部分にミサイル発射ボタン(5発まで)がある。
座席左には高度調整用のスロットルレバーがある。
画面はコクピットを模しており、左端には自分や対戦相手と収容所の位置を示す縦型のレーダー、
画面下中央にはヘリに集まる人質を表示するレーダー、その左側にはヘリの収容人数、
右側にはヘリの燃料計とミサイルの残量が表示されている。
2人同時プレイ可能。同じステージで救出した人質の人数を競う事が出来る。

作戦内容を確認した後、スロットルレバーを奥に引いて自軍のヘリポートから離陸する。
バルカン砲とミサイルで敵の攻撃を排除しながら、敵陣地に設置されている捕虜収容所を目指す。
画面の指示に従って捕虜収容所の近辺に着陸すると、人質が一斉に救助ヘリに駆け寄ってくる。
救助ヘリは一度に8人しか収容出来ず、人数制限に達すると離陸を促される。
なお、人質に敵や救助ヘリの攻撃は当たらない。
行きと同じく敵の攻撃に対処しながら、自軍のヘリポートへの帰還を目指す。
無事にヘリポートへ帰還すると人質がヘリから降り、ボーナスが入ると同時に燃料が補給される。
これを繰り返して、ステージ毎に決められた人数の人質を全て救助する。
敵の攻撃を受けると燃料が減少し、完全に無くなるとゲームオーバーとなる。
途中コンティニュー可能。全5ステージ。

戯言 人質をヘリコプターで救出するゲームといえば「チョップリフター(1982年・ブローダーバンド)」が有名ですね。
今回の作品「エアレスキュー」は、正に3D版チョップリフターと言っても良い内容です。
両者のストーリーに繋がりはありませんが、チョップリフターのアーケード版は1985年にセガから登場しているので、
ひょっとして、ゲーム制作のヒントになっているのかもしれません。

当時から割と好きなゲームで、筐体を見つけると必ず遊んでました。
ゲーム内容よりも、ヘリに群がってくる人質の顔が何ともシュールで忘れられないです。
救出してヘリポートに降ろした後も、ヘリの左右から交互に顔を出してお礼を述べる人質達を見ると、
思わず吹き出しそうになります(笑)


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