アストロシティ(汎用筐体)

実機について 1993年、セガ・エンタープライゼスから登場した汎用筐体。
アップライト筐体とテーブル筐体の中間、いわゆる「ミディ筐体」と呼ばれる形態である。

1988年に登場した汎用筐体「エアロシティ」の進化形で、エアロシティの直線的なデザインから
曲線を多用した柔らかさをイメージしたデザインを採用している。
エアロシティとほぼ変わらない寸法ながら、画面も29インチに拡大された。
筐体に配されたラインカラーは、エアロシティのブルーからグリーンとなった。
操作パネルは方向レバー1本と3つのボタンが2人分配置され、2人同時プレイに対応する。
通信対戦可能な格闘ゲームの普及によって、方向レバー1本でボタンが6個に増設された1人用タイプもある。
インストラクションカード(ゲームの説明書)は、従来機と同様に筐体上面部のポケットに表示されるが、
操作パネル上にも横長タイプのインストラクションカードを表示出来る。

後にモニター上部のスピーカーを大型化した「NEWアストロシティ」、同社の新型基板「SEGA MODEL 1」に対応するため、
筐体背面の奥行きを拡大した「アストロシティ2」も登場した。
同社の数ある汎用筐体の中では大ヒット商品となり、現在も全国のアミューズメント施設で稼働している。
但し、2017年3月31日を以て、同筐体のアフターサービスを終了した。

2020年12月にセガトイズ(現・セガフェイブ)より、同筐体を実物の6分の1にミニチュア化し、
セガのアーケードゲームを多数収録した家庭用ゲーム機「アストロシティミニ」を発売した。
更に2022年7月には画面モニターを縦型に固定し、収録されるアーケードゲームも縦画面のみに限定した
「アストロシティミニV」も登場している。


【参考文献】

セガ アーケードゲームヒストリー(https://sega.jp/history/arcade/)

SEGA RETRO(https://segaretro.org/Main_Page)

ウィキペディア英語版
「List of Sega arcade games」(https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_Sega_arcade_games)


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