ギャラクティックストーム

実機について

地球総合暦ADD-0088年。
この年行われた「物体光速化実験」は、たった一切れのチーズを移動させた時の衝撃波で
アリリカ大陸の半分を消滅させ、自然災害を激増させる結果に終わった。
人類の宇宙進出は数十年後に持ち越しとなる。

ADD-0100年…
コンピュータ自身が思考・推論を行える「バイオコンピュータ」が発展し、忌わしき高速化実験の再検証も進められていた。
発生する衝撃波を繭の様なシールドで包み、そのエネルギー波を推進に利用すれば、
内外に一切影響を与えずに光速の壁を越える「空間転移(ハイパードライブ航法)」が可能なのではないか?
地球統合本部はこの「ハイパードライブ計画」を強力に推進し、ADD-0122年には遂にテスト飛行の段階に到達したのである。
しかし、試作機「HD-O1S」は機位追尾システムの不備により暴走し、ブラックホールの重力圏に入り込んでしまう。
超空間の牢獄に閉じ込められた、テストパイロットのI.Mihara.からは救助ビーコンが送られてきている。
しかし、統合本部はこの失敗が群衆に知られ、アリリカ南大陸消滅の惨劇を彷彿とさせて反対運動が活発化する事を危惧する。
Miharaは別任務中の事故死として処理され黙殺された。
一方Miharaは、いつまでも救助信号への返事がない事から、遂に自分が見捨てられた事を悟る。
だが、彼は絶望を怒りに変え、空間や時空を超えた超空間からの離脱を図った。彼は諦めなかった―

ADD-0130年。未確認の巨大な金属物体のような物―
惑星大もある超巨大物体と、その指揮下にあると思われる艦隊が地球に近づいて来た。
地球統合本部は「GOD」と呼称するこの地球外生命体とのコンタクトを試みるが、GODはコンタクトどころか地球文明に対して無差別攻撃を開始した。
もはや一刻の猶予も許されないと判断した本部は、対地球外知的生命体追撃プロジェクト「ファースト」作戦を発動。
GODへの攻撃手段として採用されたのは、かつてMiharaと共に失われたHD-O1Sの2号機…
失敗作の2号機・ERROR-O2Sだった。

ADD-0131年。ファースト作戦実行。
ERROR-O2Sのパイロットには和喜・ファーム。
そしてナビゲータにはMiharaの妹である美樹子・ヒューゲートが選出された。

(サウンドトラックCD「ZUNTATA―nouvelle vague―G.S.M.TAITO 7―(サイトロン/ポニーキャニオン)」ライナーノーツより抜粋)


1992年、タイトーから登場した擬似3D式シューティングゲームである。
自機を模した外観のコクピット型専用筐体に、ハンドルタイプの操縦桿が装備されている。
操縦桿にはビーム砲を発射するトリガーと、画面内の敵・敵弾に大ダメージを与える「D-WEAPON」発射ボタンがある。
画面左上に自機のシールド残量、中央に現在のスコア、右上には「D-WEAPON」の残量が表示されている。
1つのステージは4エリアで構成されており、各ステージ終端に出現するボスを破壊するとステージクリアとなり、
シールドと「D-WEAPON」の補給が受けられる。
敵の攻撃や障害物との衝突によってシールドが減少し、残量が無い状態でダメージを受けると自機が破壊され、
追加クレジット投入してコンティニューをしなければゲームオーバーになる。
全5ステージクリアでエンディングが表示される。

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