アルゴスの戦士(アーバン筐体)

実機について

地球誕生以来45億年…
この気の遠くなるような年月の中で様々な支配者が君臨し、滅びていった。
戦いの歴史は絶えることがない。
西暦19XX年。紀元前の太古より甦った怪物どもは、獣王ライガーの下にその残虐性と統率力で世界を制圧していき、
人類はライガーの支配下にひれ扶してしまった。
人々の顔からは笑顔が消え、皆古い言い伝えを唱え続けるだけだった。
"獣が大地を覆いし時、アルゴスの地より戦士甦りて、これを救わん"
アルゴスの戦士を甦らせ、人類を救うのは君しかいない!


1986年5月、テーカン(テクモ→コーエーテクモゲームス)から登場した横スクロールアクションゲーム。
一部のラウンドでは画面が縦にスクロールする場所もあるが、基本的に左から右へ進行する。
次々と出現する敵を倒しながら、制限時間内までにラウンド末端にあるゴール地点を目指す。
制限時間を失ってもミスにならないが、音楽が変わると同時に後方から巨大な敵が迫ってくる。
この敵を倒す手段は無く、早急にラウンドをクリアするしかない。
敵との接触や攻撃を受けたり、水面や地面の穴へ転落するとミスになり、主人公を1人失う。
全27ラウンド。2人交互プレイ可能。

方向レバーで主人公を操作。ジャンプボタンとレバー入力の組み合わせで任意の方向へジャンプする。
攻撃ボタンを押すと、主人公が持つ武器「ディスカーマー」が前方へ射出される。
射出されたディスカーマーは敵に命中するか、ある程度の距離に達するとヨーヨーの様に手元に戻る。
しゃがんだ状態や、ジャンプしながらの射出も可能。
レバーを上に入力しながら攻撃ボタンを押すと、ディスカーマーを自分の頭上に回転させる事が出来る。
主人公は敵と接触するとミスになるが、足裏だけは別の当たり判定になっており、
敵の頭上を踏みつけて乗り越えたり、足場や乗り物代わりに使う事も出来る。
(一部の能力は「闘神インドラの箱」を取ると挙動が変わる。以下参照。)

道中では「戦士の墓標」と呼ばれるオブジェが設置されている。
破壊するとタイム増加・敵全滅・ボーナスなど、様々なアイテムが現れる。
稀に「戦士の墓標」を破壊するか、特定の敵を倒すと「闘神インドラの箱」が出現する。
5種類存在し、取得すると主人公がパワーアップする。取得した「インドラ」は画面下に表示されている。
更に5種類の「インドラ」が揃うと、スペシャルボーナスが得られる。
しかし、ミスをすると取得していた「インドラ」を全て失ってしまう。

  • 『遠倒のインドラ』…ディスカーマーの飛距離が伸びる。
  • 『強威のインドラ』…ディスカーマーの攻撃力が倍になり、更に貫通力が備わる。
  • 『踏殺のインドラ』…敵を上から踏み潰す事が出来る。(一部の敵を除く)
  • 『天空のインドラ』…ディスカーマーが真上に射出される様になる。
  • 『闘気のインドラ』…一定時間無敵になる。但し、川や穴へ転落するとミスになる。
特定の敵を特殊な方法で倒したり、あるアイテムを集めるとボーナスが得られる等、
ハイスコアが狙える様々なテクニックが用意されている。
特に北斗七星に関連する謎は、特定のステージに隠された100万点ボーナスに関わっている。

1987年、ファミリーコンピューター向けに「アルゴスの戦士 はちゃめちゃ大進撃」としてアレンジ移植された。
基本操作はほぼそのままだが、敵を倒し続けて経験値を貯めて主人公を成長させ、行く先々で装備を強化する等、
ロールプレイングゲームの要素も加味されている。ステージ構成もアーケードと全く異なる。

※…ミニチュア作品は、同社の純正筐体「アーバン(1989年)」を使用。

作品&戯言 2018年3月の作品テーマは「テクモ」(旧社のテーカン、更に現在のコーエーテクモゲームスも含む)でございます。
特に80年代前半に掛けて、同社から様々な面白いビデオゲームがデビューしてましたが、
例によって当時の思い出を語りたくて、強引に同社の純正ミディ筐体に載せちゃいました。

当時、自宅近くにある雑貨屋に汎用アップライト筐体が置いてありました。
作者はシューティングゲーム専門で本作のようなアクションは苦手ですが、兄貴がこのゲームがお気に入りで、
プレイしている横で見学しながら、たまに1機やらせてもらったりしてました(笑)
難易度が高いゲームで、あまり先のラウンドへ進んだ記憶もありませんが、
ボンジャック」「スターフォース」に続いて、当時としては非常に美しいグラフィックが話題になりましたねぇ。
特にラウンド4の夕焼けは、この作品を印象付けた名シーンだと思います。

翌年発売されたファミコン版も、兄貴と資金を出し合って購入したものの、随分と変わり果てた内容に…
アーケード版の名シーンである夕焼けが、最初のステージで見られるのは粋なファンサービスですね♪
プレイ開始するとセーブ出来ないのは辛いですが、「マイティボンジャック」や「スーパースターフォース」とは違って、
難解な謎解きもあまり無いので、アイテムを揃えて経験値を稼いでいればゴリ押しでクリア出来ます。
そう言えば、当時のテクモのファミコンソフトは軒並みRPG風に改変されてましたが、アーケード版のベタ移植だと
すぐ全面クリアされて中古ショップに売られてしまうのを、当時の開発スタッフが危惧してたんでしょうかねぇ…?


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