ソロモンの鍵(アーバン筐体)

実機について

世界がまだカオスの状態にあった頃…
偉大なるソロモンは魔術を研究し、その生涯の成果を示した魔法書「ソロモンの鍵」の魔力で、
はびこる悪霊たちを、地下星座宮の奥深く封じ込めたと伝えられている。

この伝説を信じ、長年探し求めた道士がいた。
彼はついに星座宮を発見し、「ソロモンの鍵」に辿り着いた。
しかし彼が魔法書を取った瞬間、悪霊たちが溢れ出し、世界は再び闇に包まれてしまう。
妖精の園ライラックの王ユトラは、魔法使いダーナに世界の修復を命ずる。
ダーナは禁断の秘境、魔の星座宮へと踏み込んでいくのだった…


1986年7月、テクモ(旧テーカン。現在のコーエーテクモゲームス)から登場。
固定画面式のアクションパズルゲームである。
ほぼ同時にファミリーコンピューター向けにも発売されており、BGM・ステージ構成・出現する敵などが異なる。

8方向レバーと2つのボタンで、主人公の魔法使い"ダーナ"を操作する。
このジャンルのゲームとしては珍しく、レバーを下に入力するとその場でしゃがむ事も可能。
レバーの上を入力すると、ダーナが1ブロック分を垂直にジャンプする。
任意の方向に向かってレバーを斜め上に入力すると、1ブロック分の穴や段差を乗り越えられる。
「換石の術」ボタンを押すと、茶色の破壊可能な石を瞬時に生成できる。使用回数の制限も無い。
白い石や敵の巣(カーミラの鏡)などの何もない場所でボタンを1回押すと、自分が向いている方向の1ブロック分前や、
しゃがみながらボタンを押せば、自分の足元の斜め前にも石を生成する事が出来る。
更に足場の端に立って「換石の術」を掛けると、2ブロック分先の位置に石を生成する。
出現した石は再び「換石の術」を掛けるか、ダーナの頭上に茶色の石がある場合は、
石の直下で何度もジャンプを繰り返して破壊する事も出来る。

部屋には様々なアイテムが設置されており、得点アップや残機追加の他に攻撃魔法が使用出来る壺がある。
画面下には取得した火炎魔法のストックが表示されている。魔法ボタンを押すとダーナの向いている方向に火炎弾が飛ぶ。
通常は床から壁に沿って飛ぶが、ジャンプしながら発射すると真正面に飛んでいく。
敵に火炎弾が命中すると、その敵は消滅する。(一部の敵には効果が無い)

「換石の術」を駆使してダーナの足場を確保したり、妨害する敵の足止めや攻撃を防ぐ事が基本となるが、
時には石を崩して道を切り開きながら、制限時間内までに部屋に置かれた鍵を取得して出口を目指す。
部屋は常に重力が掛かっているが、どんなに高い位置で落下してもミスにはならない。
一部の敵も部屋の重力に従い、画面下の床に向かって落下する。高所から落下した敵はその場で消滅する。
敵に直接触れたり敵の攻撃が命中するか、制限時間が無くなるとミスになる。
ダーナの残り人数が無くなるとゲームオーバー。

※…ミニチュア作品は、同社の純正筐体「アーバン(1989年)」を使用。

作品&戯言 2018年3月の作品テーマは「テクモ」(旧社のテーカン、更に現在のコーエーテクモゲームスも含む)です。
特に80年代前半に掛けて、同社から様々な面白いビデオゲームがデビューしてましたが、
例によって当時の思い出を語りたくて、強引に同社の純正ミディ筐体に載せちゃいました。

「倉庫番」や「フラッピー」などの様なアクションパズルゲームが苦手な作者ですが、そこそこ好きなゲームでした。
但し、アーケード版じゃなく友達から借りたファミコン版ですが…(笑)
自分で足場を作れると聞いて「な〜んや、簡単やん♪」と軽く挑んだものの、敵が微妙に嫌な位置に居たり、
攻撃魔法の数が足りなくなって先に進めなくなったり、アイテムを全部回収しようと欲張り過ぎて時間切れになったり…
勿論、攻撃魔法が無くともクリア可能なはずですが、やっぱり作者には太刀打ち出来ませんでした。


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