スイマー(アーバン筐体)

実機について 1982年、テーカン(テクモ→コーエーテクモゲームス)から登場した、縦スクロール式アクションゲーム。
主人公「スイマー」を操作して様々な生物や流木を避けながら、宝島を目指して川を遡る。
2人交代プレイ可能。

8方向レバーでスイマーを操作。ボタンを押すと一瞬だけ水中に潜る。潜る回数に制限は無い。
水中に潜ると敵や流木を避ける事が出来る。潜る方向にレバーを入力すると更に潜る距離が延びる。
水面の一番上を泳いでいる時に、更にレバーを上に入力するとスクロールスピードが上がる。
画面の左側3分の2が水面、その右側にはスコア・取得したフルーツ・スイマーの残り人数が表示されている。
この2画面の境界線には距離ゲージが表示されており、このゲージが一番上に到達するとラウンドの終点となる。

水面には様々な生物や流木があり、一部の流木の位置は固定されている。
生物はある程度、規則的に動きながらスイマーに接近する。
これらに接触するとミスになるが、時折出現する「パワーエサ」を取得すると、
生物に対して一定時間だけ反撃する事が可能になる。但し、流木には効果が無い。
水面には様々な種類のフルーツが浮いている。
取るだけでも得点になるが、特定のフルーツを4個以上取得してラウンドをクリアするとボーナスが得られる。
敵は以下の5種類。基本的に川の流れに沿う様に上から下へ向かってくる。

  • デバガメ…ラウンド1の敵。接近すると小刻みに揺れる。
  • ゲリラガニ…ラウンド2の敵。横へ並ぶと急接近してくる。
  • キョンキョンアメンボ…ラウンド3の敵。かなり速いスピードで斜め移動と急停止を繰り返す。
  • 人食いピラニア…ラウンド4の敵。スイマーをしつこく追い回す。
  • 巨大ガニ…ラウンド1〜ラウンド3の終点で必ず出現する。この生物のみ倒せない。
距離ゲージが一番上に到達すると水面の色と音楽が変わり、巨大なカニが出現する。
パワーエサも効果が無いため、レバー操作と潜水で避けなければならない。
更に巨大ガニでミスすると、巨大ガニの手前から再開となる。
巨大ガニが画面下へ去っていくとステージクリア。
ラウンド4のみ、スクロールが停止する固定画面ステージになる。
岩が点在している水面で、パワーエサを取って人食いピラニアを全て退治する。
なお、岩は接触してもミスにならない。
このラウンドをクリアするとスイマーが更に先へ進み、目的地の宝島へ上陸する。
ラウンド4までに集めた4種類のフルーツに応じて宝箱が開き、ビッグボーナスが得られる。(最大10000点)
以降、難易度が上昇したラウンド1から再スタートとなる。
スイマーの残り人数が無くなると、復活するチャンスが得られる「ナンバーマッチ」が始まる。
ボタンを押して回転する数字を止めて、指定された数字と揃うとスイマーが復活する。
外すとそのままゲームオーバーとなる。

※…ミニチュア作品は、同社の純正筐体「アーバン(1989年)」を使用。

作品&戯言 2018年3月の作品テーマは「テクモ」(旧社のテーカン、更に現在のコーエーテクモゲームスも含む)です。
特に80年代前半に掛けて、同社から様々な面白いビデオゲームがデビューしてましたが、
例によって当時の思い出を語りたくて、強引に同社の純正ミディ筐体に載せちゃいました。

当時のテーカン(テクモ)作品の中では、ゲームセンター以外でも割と良く見かけた作品で、
自宅近くにある雑貨屋や近辺の駄菓子屋にも、小さな汎用アップライト筐体が置いてありました。
アクションゲームが苦手な作者ですが、これは当時ハマりました(笑)
カメやらカニやら、見た目も可愛い敵キャラクターや流木を避けつつ、水面に浮いているフルーツを取りながら、
ひたすらゴールを目指して川を泳ぐ主人公の姿が何ともシュールで…
敵や障害物に接触した瞬間や、ミスして水中に沈む主人公も何だか哀愁が漂いますねぇ(笑)
スイマーの操作も非常に軽快で、パワーエサも頻繁に現れるので、慣れればノーミスでグングン先に進めます。


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