実機について |
時間の君主"バルカー"の怒りに触れた美貌の王女"カイラ姫"を救うため、 1992年、セガから登場したアクションゲーム。 レーザーディスクゲームの一種だが、3Dホログラム表示を実現した専用筐体を使用する。 コントローラー部分の下に20インチブラウン管モニターがあり、その映像をモニター前にある凹面鏡に反射させてドーム内に立体映像を投影する。 ゲームのルール自体は他のレーザーディスクゲームに近く、フィールドに表示されるキャラクターの行動を見極めて、 (例えば、敵が攻撃してくる瞬間にレバーを下に入力してしゃがむ等。入力シーンの直前には特徴的な音が鳴る。)、 その時のシーンに応じて、レバーやボタンを入力して対処する。 1873年から始まり、敵の妨害を交わしながら様々な時代を移動し、最終ボス"バルカー"を倒して"カイラ姫"を助け出す。 全8ステージ。
同年、同じホログラム筐体を用いた格闘ゲーム「ホロシアム」も登場した。 |
作品&戯言 |
これまで作者は幼い頃から様々なレーザーディスクゲームを見てきましたが、これはホントに不思議な感覚のゲームでした! 作者は基本的にLDゲームは苦手で、兄貴が遊んでいるのを横から作者が見物して楽しんでるだけでしたが、 このゲームに限っては自ら進んで100円玉を入れて遊んでました。 それほど作者にとっても非常に思い入れが深いゲームでして、本格的にアーケードゲーム筐体ミニチュアの制作を始めた 2010年正月から制作に入っていました。 1985年前後だったか、子供向け雑誌で読んだプラモデルがテーマの漫画で、凹面鏡の立体映像を利用したジオラマが登場し、 当時の作者は『ホントにこんなの作れるのか…?』と感心しましたが、まさかこのミニチュアに応用する日が来ようとは… その後『ボルマトリクス』という、2枚の椀状の凹面鏡を鉢合わせにして片方の頂点を丸く切り抜き、 椀の底に立体映像にする物(この場合はNゲージ用(鉄道模型)のフィギュア)を固定して、上から光を当てると立体映像が出る仕組みを知りました。 筐体より先にホントに立体映像が出るか確認したくて、縮尺1/24のミニチュアに収まる凹面鏡の試作から始めました。 ネットや専門書で凹面鏡の仕組みを調べて、凹面鏡として使えそうな百円ショップの安物アクセサリーや、 車のラジコン向けに別売りされているライトパーツを使ってみたりしましたが、残念ながら立体映像は得られず… それから約10年経った2020年の年末… アーケードゲーム筐体ミニチュアも500種類近くになり、改めて思い出のこのゲーム筐体をミニチュア化したくなり、 取り敢えず立体映像は諦めて、Nゲージ用(鉄道模型)のフィギュアを筐体上に直接置く事で誤魔化しました(笑) もうちょっと研究を進めて、いずれはホントに凹面鏡を入れて立体映像を出したいですねぇ。
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