エアホッケー(Brunswick)

実機について 1972年登場。
オートマチックボウリングシステムで世界的な企業「Brunswick」が、世界で初めて発売したエアホッケー筐体。
少数ながら同社が関わっていた日本のボウリング場にも設置されていた。

2人対戦専用。
プレイする際には手に「マレット」と呼ばれる専用器具を持つ。
マレットで「パック」を打ち返し、相手のゴールに入れると1点入る。
テーブルは細かい穴が無数に開いており、ここから空気が常に噴き出されるため、パックは滑るように移動する。
制限時間内(筐体に表示が無いが、概ね約10分程度)にまで、相手のゴールに7点入れた方が勝利。
点数による決着が着かなくても、制限時間が来れば自動的にテーブルへの送風が停止する。
この基本システムは登場40年経てからも、他社のエアホッケーに引き継がれている。

作品について 2012年末に追加した4機種の内、一番作りたかったネタです(笑)
コレも立派な"アーケードゲーム"ですからね。

1/24の小ささながら、出来るだけ実物と同じギミックの再現を目指しました。
流石にエアーは出ませんが、マレットでパックを動かしてゴールに入れることが出来ます。
さらに実物通りにゴール下の取り出し口にパックがリターンされます。

筐体のベース部分はプラ板の箱組み。テーブルはスチレンボードにプラ板の貼り重ね。
マレットはバーニアパーツに、プラ棒の取っ手を付けました。

戯言 「クレーンゲーム」や「シールプリント機」と並んで、大きいゲームセンターやボウリング場なら大抵置いてありますねぇ。
意外と歴史の長いエアホッケーですが、今の機種はパックを打つと効果音が鳴ったり、大小入り混じったパックが大量に出てきたりと、
『枯れた技術』ながら地味に進化しているようです。

このBrunswickのエアホッケーは、ゲーム歴30ン年の作者にとって非常に思い出深いゲーム機の一つです。
我が地元・大阪市西成区には大きなボウリング場がありまして、父親が給料貰った週の日曜日とか、
家族で自転車に乗って遊びに出掛けたりしてました。
このボウリング場はBrunswickと提携していたらしく、エアホッケーも置いてありました。
筐体の側には大きな解説看板もあったりして、宣伝も兼ねていたようです。
ボウリングの順番待ちや逆に終わった後とか、兄貴や叔父と一緒に遊んでました。
しかし、1990年中盤辺りに店がリニューアルした時に撤去されてしまったようです。

そんな思い出深いボウリング場も、2000年代初頭に廃業してしまいました。
このボウリング場もマニアックなゲーム機が置かれていた貴重な場所でした。機会があれば別記事に書きたいと思います。


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