(長野)     ふたつの秘湯を巡りました。    
双耳峰の天狗岳(右が東天狗岳)
(2014・7・28〜30)


八ヶ岳の天狗岳と、秘湯「唐沢鉱泉」と「本沢温泉」をめざす山旅です。

1日目
7月28日朝9時に車で出発して、諏訪ICで出て茅野市にはいります。
そして八ヶ岳の山麓の「三井の森」というひろーい別荘地を通り、やがて砂利道となり、森の中へと進みます。
唐沢鉱泉が見えてきました。

沢で遊ぶ子供達の賑やかな声が聞こえてきました。
予約の時に「子供が多いので」と聞いていたので承知のことでしたが、
そういえば夏休みに入ってまもなくで、林間学校の季節だったのですね。


2日目
唐沢鉱泉は天狗岳の登山口とはいっても山小屋ではないので、朝食は7:30〜とゆっくりです。
そして8:00に出発することができまして、黒百合平を通って東天狗岳を目指します。

オオシラビソの樹林帯を歩きます。
高い木々は枝打ちがなされていて見通し良くなっておりましたが、あのかわいい葉っぱが見えないのは
さみしくもありました。

ゆるやかな登山道が続いてやっと黒百合平に着きました。
ヒュッテ黒百合の前でしばらく休憩し、アルバイトらしき女性達が屋根の上で布団を干しているのを見ていました。

ここから中山峠へと歩き、それから尾根歩きになって目の前に天狗岳が望めるようになりました。
岩のゴロゴロした所をぬうように登りますと、東天狗岳の頂上にたどり着きました。

枝打ちされたオオシラビソの樹林帯を歩き出す オオシラビソの葉
ヒュッテ黒百合で布団を干している女性達 中山峠を過ぎたら天狗岳が見えてきた

八ヶ岳の主峰赤岳や阿弥陀岳や硫黄岳が望めて、5、6人の登山者が展望を楽ししんでおりました。
ここは関東に近いので関西弁は聞こえてきませんので、周りの人の話を聞くとはなしに聞いています。
日帰りの登山者が多いようです。
そのなかに1人これから本沢に下るという女性がいました。

あら、一緒だ、と心の中で思いました。

山頂を後にして分岐の所で彼女に追いつき、一緒に行くことになりました。

彼女は4人で来ていて、うち2人で東天狗岳まで来て、お連れは西天狗岳まで行かれたそうです。
あと2人は本沢温泉で待っているということです。

のぼるが先頭で次はその女性、最後がやまよの順で下って行きました。
次第にふみ跡が少なくなり、道なき道という感じになってきました・・・

やまよは道、間違ってると感じました・・・
のぼるはなんにも言いませんし、彼女と普通に喋っておりまして・・・

やまよが先にこの道間違ってるよね、と言ってしまいました。

と、間もなく登山道に合流することができました。

それからさらに急坂を下り続けて沢の音がきこえてきましたら、本沢温泉到着でした。

のぼるが言うには、方角的には間違っていないので登山道に出られると思っていたそうで、
不安をあたえないようになんにも言わなかったそうです。

あとで聞いたら彼女は不安を感じたことはなかったと言ってくれました。
そしてそのあとで分かったこと。
西天狗岳まで行かれたお連れの方から、下る時ここを間違えないようにと聞いていたということでした。
そんなら言ってくれたらよさそうなものを。

不安をあたえないように努めたのぼる。
不安を感じずに付いてきてくれた彼女。
2人に脱帽のやまよでした。

東天狗岳山頂 南側からみた東天狗岳山頂
本沢温泉の野天風呂周辺 西天狗岳山頂からの眺め 中央が赤岳

本沢温泉には歩いて5分程の所に日本一高所の野天風呂があり、前回入らずに後悔していたやまよは、
今度こそと思っておりました。

着いたらすぐにのぼるは入りに行きました。
やまよは夕食後に行きました。

2人の男性が温泉に浸かっていて.、そこへ近づく女性2人が見えました。
と、女性達がこちらへ向きを変えた・・・
男性から今からあがるから向うを向いていてと言われたそうで、もういいよと言われるまで3人で待ちました。

男性達が帰ってからゆっくりと湯に浸かった私達でした。
2人はテント泊で、この温泉に入るためにここに泊まることにしたそうです。
1人は年配のベテランらしい女性、もう1人は若い女性でした。

ベテランの女性は仙人池の温泉や高天原の温泉にも行ったそうです。
「秘湯の露天風呂には囲いがしてあったり、○時から○時までは男性とか女性とか決められていたりとか
するけど、ここはそうじゃない。野性味があっていいですね」と話してくれました。

これぞ野天風呂!! いい雰囲気で浸かって山と湯を満喫したのでした。

西天狗岳山頂 三角点は西天狗岳にあった
イブキジャコウソウが咲いていました 唐沢鉱泉へ戻って来た

3日目
最終日は車のある唐沢鉱泉まで昼までには戻らないといけないので、朝食はお弁当にしてもらって
5:00に宿を出発しました。

昨日、迷走した出口と入口をしみじみと眺めて分岐へ登ったのでした。

東天狗岳の頂上を踏んで、西天狗岳へ行きました。
ルート上、東天狗岳のほうが人が多いと思いますが、三角点はこちらにありました。
ここからだと横岳が見えるので、展望もこっちの方がいいです。

ここから西尾根を下って唐沢鉱泉に戻りますが、岩尾根の急坂がきつかったです。
第二展望台と第一展望台を通過し、だんだんと高度を下げ、八ヶ岳の裾野が見えてきました。
これがまた美しいです。
以前、高速道路から見た裾野が美しかったことを思い出して、私はこれも八ヶ岳の魅力だと思いました。



2日目
唐沢鉱泉(8:00)→黒百合ヒュッテ(10:50)→中山峠(11:20)→(11:00)東天狗岳(13:40)→本沢温泉(15:40)

3日目
本沢温泉(5:00)→東天狗岳(7:40)→西天狗岳(8:10)→第1展望台(10:10)→唐沢鉱泉(12:30)

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