アウトラン

実機について 1986年9月にセガから登場した、擬似3D式カーレースゲーム。
ハングオン」から始まった、同社の体感ゲームシリーズ第4弾。

一般に見られるオーソドックスなレースゲームと同様、ハンドルで自車を左右にコントロールし、
足元のアクセルペダルとブレーキペダルで速度を調整する。
ギアはマニュアルだが、LoとHiの2段階のみ。ゲーム上の最高時速は293km/h。
自車は当時の人気車種だった、フェラーリ・テスタロッサをモチーフとしている。
(一部の移植作品では、自車のデザインが若干変更されている。)
専用筐体はプレイヤーのハンドル操作に合わせて左右に大きく可動する構造になっており、
車がコースアウトしたり、看板やアザーカーに衝突すると筐体とハンドルが振動する。

レースの体裁を取っているが、順位の概念は無い。
ヤシの木が並ぶ砂浜やアルプス山中を走行するコース、石柱がトンネルのように連なるコースなど、
バラエティに富んだコースが15種類登場する。
プレイ前にカーラジオ風のBGM設定画面があり、用意された3曲の中からハンドルで選択する。
ステージ1からスタートし、敵車を避けながら制限時間内までチェックポイント通過を目指す。
ステージ2の手前に差し掛かると左右への分岐点が現われるので、ハンドル操作で好みのコースへ向かって走行する。
このステージ以降、ステージ4まで分岐点が存在しており、ステージ5でゴールした後のリアクションに変化がある。
分岐点の通過パターンと合わせて、プレイヤーを飽きさせない様々な工夫が見られる。

同社の体感筐体シリーズと同様に、当時としては破格の美しいグラフィック・BGMで、
かなり早くからパソコンや家庭用ゲーム機への移植されるなど、現在も非常に高い人気を誇る。
特に海外での評価は非常に高く、「OutRun 2019」など海外向けの家庭用オリジナル作品も多数製作されている。
業務用続編として特殊装備"ターボ"を採用し、アメリカ大陸横断レースを行う「ターボアウトラン」が1989年に登場。
1993年に性能の異なる8種類の車から選択し、更に筐体同士をリンクさせて最大8人対戦が可能な「アウトランナーズ」が登場、
2003年には初代の正統続編として「アウトラン2」が登場。
2004年にバージョンアップ版「アウトラン2 SP」が登場した。
この作品は正式にフェラーリ社の許諾を得たため、「テスタロッサ」を始め同社のスポーツカーが多数登場する。

作品について&戯言 アフターバーナー」「スペースハリアー」共々、現在も語り継がれる体感筐体ゲームの世界的大ヒット作ですね!
これらビデオゲーム史に残る名作達をミニチュア化する計画は、この展示サイト立ち上げ時からありましたが、
まだ腕も未熟な部分もあって、今まで見送っておりました。
2015年3月頃から漸く準備を始め、他の作品と並行しながら時間を掛けて製作しました。
筐体の可動の再現も然る事ながら、3作品の中で一番厄介な造形でした。
複数の筐体タイプがあるゲームにおいて、作者の場合は一番作り応えがありそうなデラックス筐体をチョイスしています。
しかし複雑なデザインの今作では、無難にスタンダード筐体にしようか迷ったんですが、
下記のように目立つ部分であるタイヤの試作に成功したので、デラックス筐体製作に踏み切りました。
この作品で最も力を入れたのは、筐体後部に付いている後輪部分。
タイヤはスチレンボードから切削したもの。
それを半分ほどの深さに慎重に掘って、バーニアパーツとプラ板の小片から作ったスポークホイールを嵌めこんでます。
やや荒いですが実機のような立体感が表現出来て、これまでの苦労が報われました。
でも、もうちょっと大きめに作ったほうが良かったかな?
筐体を安定した状態で動くように可動軸を2軸にしており、位置合わせも仮止め→失敗を繰り返しながら慎重に進めました。

作者がこのゲームに触れたのは「ハングオン」や「アフターバーナー」等の解説記事にも登場した、地元のボウリング場です。
今作のデラックス筐体だったんですが、意外にも他のゲームと違って殆どプレイした事がありません。
苦手ではあるものの決して嫌いではなく、他に興味がそそられるゲームがあったのと、
一日100円の小遣いが貴重な時期だったので、迂闊にプレイしてゲームオーバーになりたくなかったためです(笑)
この時も兄貴が遊んでいるところを傍らから見ていて、残りタイムが少なくなってきたのを見計らって
素早く交代してプレイさせてもらいました。
後年になってから南海難波駅にあるデパート、高島屋の屋上のプレイランドで真面目に1ゲームプレイしたくらいかな?
基本的に上手い人のプレイを見学して満足していました。
まともに遊んだのはPCエンジン版などの家庭用移植作品からです。
完全移植作品が出た現在でもクリア出来ませんが、「MAGICAL SOUND SHOWER」など3種類のBGMは本当に聞き応えがあり、
兄貴から貰ったサウンドトラックCDは、マイカーでのドライブで欠かせない一枚です。

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