S.C.I.―SPECIAL CRIMINAL INVESTIGATION―

実機について

舞台はニューヨーク…
犯罪の手口はより巧妙、複雑にそして凶悪化してゆく。
しかし、捜査の手が及んだと知った犯罪者の取る行動は、たいてい決まっている。
人質を取り、逃走を企てる事だ。
S.C.I.―Special Criminal Investigation…とは、そうした犯罪者の逃走を阻止し、
人質の安全を確保する事を目的とした「特殊捜査」を意味する。
この任務に携わる刑事たちは2人でチームを組み、フルチューンされた覆面パトカーを操って犯人逮捕に向かう。
体当たり、銃撃、あらゆる手段を用いて犯人の逃亡を許すな。
捜査を妨害するものは蹴散らせ!!


1989年、タイトーから登場した擬似3D式カーアクションゲームである。
同社から1988年に登場した「チェイスH.Q.」 の続編にあたる。
専用筐体には前作や一般的なレースゲームと同様に、モニター下にステアリングホイールと足元にアクセル・ブレーキペダル、
座席の右側にはシフトレバーがある。更にシフトレバーのグリップ部分には「ターボ」ボタンが付属している。
画面上部には現在のスコアとハイスコア・制限時間・自車の速度、画面右側に逃走車との距離(DISTANCE)ゲージがある。
画面下にはターボの回数が表示される。
ターボは回数制限があるが、使用すると短時間パトカーが急加速する。
なお、ターボは使い切るとステージ中に補充は出来ないが、ステージクリア時やコンティニュー後に回復する。
今作ではステアリングホイールに付属するボタンでピストルによる銃撃が可能である。
弾数制限も無く、逃走車や障害物を直接攻撃出来るようになった。

プレイヤーは刑事となって赤いスポーツカーをベースとした覆面パトカーを運転し、車で逃走する凶悪犯を追跡して逮捕するのが目的である。
各ステージ開始前、特捜本部の通信指令担当のナンシーから無線で逃走車の特徴が伝えられる。
更に画面下部にはステージ中に現れる障害物などの解説が表示される。
ステージ開始と同時に制限時間のカウントダウンが始まる。この制限時間が尽きる前に逃走車を発見しなければならない。
前作同様に道路上には一般車が走行しており、これまでのレースゲームの様に接触しても爆発する事は無いが、
大きくスピンしたり急減速する事になるため、大幅にタイムロスを招く。
ステージのコースは障害物が多く、一般車以外にも犯罪組織の車も多数現われて進行を妨害する。
更に走行する道路も、海岸沿いを走って波を被ると海に引きずり込まれたり、コースを外れると崖から転落する山道など、
前作よりも変化に富んだステージとなっている。
更に各ステージの途中に分岐点があり、画面上に短時間表示される矢印のルートに進まなければ逃走車との距離が大幅に広がってしまう。
逃走車との距離が縮まるとパトカーからサイレンが鳴り響き、同時に制限時間が回復する。
更に画面左端には逃走車のダメージゲージが表示される。
逃走車は犯罪組織の車に囲まれた状態で暴走しており、銃撃や体当たりで敵車や逃走車にダメージを与える。
ターボを使用して衝突すると、通常よりも相手へ与えるダメージが大きくなる。
更に上空を飛ぶ警察ヘリからバズーカ砲が投下される。
上手く確保するとピストルに代わって、5発までバズーカ砲による強力な攻撃が出来る。
銃撃や体当たりを繰り返していると逃走車から煙や火を吹き始め、徐々に車の速度も落ちていく。
最終的にダメージゲージを満タンにすると逃走車は動けなくなり逮捕となる。

追跡中に制限時間を失うとゲームオーバーとなるが、コンティニューで再開も可能。
但し、コンティニューのカウントダウン中でも逃走車との距離は引き離されてしまう。
5つのステージで全て逃亡犯を逮捕すると、捕らわれた人質を救出する最終ステージが始まる。
ターボは1回のみ・僅か30秒の制限時間という過酷な条件で、人質救出に失敗するとゲームオーバーになってしまう。
更に最終ステージはコンティニューによる復帰も不可能である。
無事に人質を救出するとエンディングとなる。


【参考資料】

タイトーメモリーズシリーズ(プレイステーション2用ゲームソフト/発売・タイトー/2005年〜2007年)


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