ペアクレーン

実機について 1984年、セガ・エンタープライゼスより登場。
プレイヤー自身の技量によって景品を獲得する「プライズゲーム」の一種で、掬い取り型のクレーンゲームである。

筐体は大人の腰ほどの高さがあり、筐体左右と天板はガラスで素通しになっている。
筐体中央の一段凹んだ部分は景品を陳列するターンテーブルになっており、常に低速で回転している。
シャベル状のアームが付属したクレーンと操作盤が2つ装備されており、タイトルの通りに向かい合わせになる形で2人同時プレイが可能。
アームの形状は3種類用意され、扱う景品の種類に応じて店舗側で交換出来る。
所定の料金を投入するとゲームがスタートする。
筐体上から覗き込むようにクレーンの位置を確認しながら、操作盤にある2つのボタンで操作する。
スイングボタンを押すとターンテーブルに向かってクレーンが旋回する。ボタンから指を離すとその場でクレーンが止まる。
続いてショベルボタンを押すと、クレーンがターンテーブル内部に向かって降ろされる。
ショベルが下まで到達し景品を掬い上げながら上昇する。上昇したクレーンは自動的にスタート地点へ旋回する。
クレーンがスタート地点に戻るとショベルが上を向き、掬い上げていた景品を排出口に落とす。

主にボウリング場や喫茶店・スナックなどに設置されていた。
使用された景品は、タバコとほぼ同サイズの箱に入った菓子類やキャンディー類、
キーホルダーやストラップ等、小型の商品が用いられた。

【関連項目】

  • スウィートランド(1986年)…ナムコから販売されていた掬い上げ型クレーンゲームの大ヒット作。
  • ヒエヒエペン太(2001年)…コナミから販売された同種のクレーンゲーム。冷凍機能によりアイスクリーム等が陳列可能。
  • UFOドリームタウンJP(2004年)…セガから販売された同種のクレーンゲーム。
  • UFOキャッチャー(1985年)…セガを代表するクレーンゲームの大ヒット作。

【参考文献】

一般社団法人 日本クレーンゲーム協会
「クレーンゲームの機械の進化の流れ」(http://kuretatsu.com/progress.html)


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