湾岸ミッドナイト

実機について

"―たとえ悪魔でも、オレはコイツがいい。ただそれだけだ。―"

2001年、ナムコから登場。
小学館の漫画雑誌「ビックコミックスピリッツ」で人気を博し、長期連載されていたレーシング漫画
「湾岸ミッドナイト」(作者・楠みちはる)を題材とした、疑似3Dドライブゲームである。
筐体・基板は「リッジレーサーV Arcade Battle」からの流用のため、
ステアリングホイールの右側にシフトレバーがある。
原作漫画と同様に、実在の高速道路をサーキットとして走行し、ライバルが操る車とレースバトルを行う。
但し、諸般の事情によって原作と異なり、廃止となった首都高速道路をサーキットとして活用している設定である。
2人対戦可能。業務用レースゲームとして初の「乱入対戦システム」を採用している。

家庭用ゲーム機向けに「首都高バトルシリーズ」を発売していたゲームメーカー「元気」が、このゲームの制作も手掛けている。
ゲームルールも「首都高バトルシリーズ」をベースとしており、バトル中に道路の壁や対戦相手以外の他車との接触、
対戦相手の車との距離が大幅に離れると、画面上部の「ライフゲージ」が減少する。
ゴールの設定は無く、ライバル車との距離を縮めて、相手の「ライフゲージ」を0にすると勝利となる。
若しくは相手の「ライフゲージ」の残量に関係なく、制限時間を超えて相手よりも先頭に位置していた場合も勝利となる。
レース中は画面隅に対戦相手の顔が表示され、状況に応じて原作の名セリフのカットインがあり、バトルを盛り上げる。
登場する車も原作の設定に沿って、実在メーカーの市販車が採用されているが、
諸般の事情により、一部の登場人物が乗る車が変更されている。

メインである「シナリオモード」は、ゲーム開始後に適当に走行しているとライバル車に遭遇し、そのままバトルに突入する。
延べ11名登場するライバルは、ゲーム中の時間帯と連動してランダムに出現する。
相手のライフゲージを0にしてバトルに勝利し、最終ステージ8で最強のライバル「悪魔のZ」に勝利するとエンディングとなる。
この「シナリオモード」進行中に、空いている筐体にコインを投入してエントリーすると「乱入対戦」となる。
2本先取したプレイヤーがバトルに勝利となり、負けたプレイヤーはゲームオーバーだが、
勝利したプレイヤーは、引き続き「シナリオモード」が再開される。
因みに「シナリオモード」プレイ前に「乱入対戦」の可否も設定可能である。


湾岸ミッドナイトR

実機について

"―気持ちが加速してゆく オレは前を見ていける―"

2002年4月、ナムコから登場したレースゲーム。
前作「湾岸ミッドナイト」をベースに、若干の改良が加えられた。
大まかなゲームルールも、前作から継承されている。
使用可能なマシンも、ライバルのマシンを含めて28種類に増加。
前作では隠しコマンド入力で登場した「悪魔のZ」が、通常でも使用可能になった。

「乱入対戦」システムに大幅な変更があり、「5分間1本勝負モード」「時間無制限1本勝負モード」が追加され、
更に「乱入専用台」設定も可能になった。
各モードの追加は、店舗側が筐体内部スイッチを操作して設定する。
腕前の差によって一方的なバトル展開にならないように、後続車が先頭車に引き離された時に若干加速が良くなる等、
前作以上に乱入対戦を重視した調整がなされた。

【関連項目】
湾岸ミッドナイトMAXIMUM TUNE…2004年に登場した後継機種


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