気温調べは責任感と協力

 5年生の理科では、気温調べをさせました。
 班では1日だけを調べるのですが、どうしても、調べ忘れが出てきます。
 調べ忘れは呼び出されて叱られるので、ごまかしも出てきます。適当な温度や教室の室温を書いたりするのです。
 ごまかしは、すぐにばれます。
 前後の気温との変化が激しすぎるからです。
「この記録を元に勉強するのです。間違った記録で勉強していいのですか。」
 忘れたことより、ごまかしたことの方をきつく責めます。
 調べ忘れについては、班全員を責めます。
 班の中では、誰がどこを測るかを決めているようです。
 でも、朝一番や通常の休み時間の記録であれば、班のメンバー同士で、
「測った?」
と、声をかけあうべきです。
「それを協力というのです。」
 気温調べは、たんに気温の記録が欲しいだけではありません。班による気温調べを通して、責任感や仲間との協力を学ばせるためにもしているのです。
 学習を通して、人間性を高めるのが教育の根本なのです。

(2005.10.6)