なぞかけの授業

 11月30日に池田附属小学校で、佐々木靖氏の国語「なぞかけ」の授業を見ました。子どもの対応がうまく、小刻みなステップを与えながら、授業のねらいを達成させていました。
 自分が追試しやすい形で、授業の流れを記録しておきます。

①板書:宅配便の運転手
    陸上競技の選手
②「この2つに共通している…分かった人はノートに書きます。」
③発表(手→人→トラック)
④「トラックはいいけど、手とか人はもうひとつやなという理由を説明できる人?」
⑤発表(考えないと出てこない、奥が深い)
⑥板書:なぞかけ
     宅配便の運転手 とかけて
     陸上競技の選手 ととく
   (その心は どちらも)
⑦「宅配便の運転手とかけて、陸上競技の選手ととく、その心はどちらもトラック」 と一斉読み。
⑧「どちらもトラックの続きをノートに書いて。」
⑨発表(を・が・での助詞の順で発表。を使う→が必要→で走る)
⑩「で走る」の2つの意味の違いを確認する。(宅配便の運転手はトラックを走ら せ、陸上競技の選手はトラックを走る。)
⑪板書:梅干し→レモン     (→は「とかけて」の略)
⑫「その心は、分かるね。書いて。」(すっぱい)
⑬「A(宅配便)とB(梅干し)、どちらがすぐれたなぞかけですか。」
⑭梅干し→(    )→すっぱい(( )を考えさせる)→発表
⑮説明「宅配便の運転手や梅干しのことをお題という。」
⑯人生→折り紙→(    )(( )を考えさせる)→発表(色→折→その他)
⑰人生→(    )→(     )(お題を人生にして完成形を考えさせる。)
⑱ヒント「人生とは何か(その心)を考えてから、ととくの部分を考える。」
⑲発表、子ども同士の評価

 録音したMDを聴きながら、発問を起こしていってるのですが、実際はいろんな前振り、対応、そして適度な間などがあります。
 発問以外のものも、授業を大きく支えているんだな、と感じました。
 このことから、いい授業というものを授業展開案や授業記録からだけ判断するのは難しいということです。
 やはり、授業がうまいといわれている先生の授業を何回も観に行く必要があるのです。

(2007.12.9)