はらりとおつる

 TOSSなみはやでの模擬授業対決を「イナゴ」の詩でしました。
 投票の結果、10対10で同点でした。自分としては、失敗も多くて、負け確定だな、と思っていました。
 次回は、飯田蛇笏の俳句を使って、模擬授業することになりました。

おりとりて はらりとおもき すすきかな

 聞き間違いか、「おりとりて はらりとおつる すすきかな」という俳句だと思っていました。でも、インターネットで、「飯田蛇笏」と「すすき」で検索すると、上記の俳句が出てきたのです。
 聞き違えた句ならば、すすきを折って取ると、はらりと散って落ちちゃった、という意味になります。すすきは漢字で「薄」や「芒」とも書くので、折られたことによって散ってしまった(死んでしまった)すすきの無情さを歌った句かな、と解釈していたのです。
 でも、実際の句は「おもき」です。意味が全然ちがってきます。
 ということは、「おもき」の代わりに、「おつる」を入れてみれば、この俳句がかえって、よくわかるかもしれませんね。

(2003.1.17)