動物の遊びとその意義

 今朝の児童朝会で、看護当番として今週の生活目標について話すことになっていました。湯里小では、月刊の生活目標とからめて、週の生活目標を自分で考えていいことになっています。
 6月は、「安全な学校生活をすごそう」というものでした。
 そこで「けがしないさせない遊び方を身につけよう」という生活目標を決めました。ちょっとぐらいのけがをしてもいいとは思っているのですが、そうは言えません。
 さて、生活目標にからめて、どんな話をするかです。
 動物も遊ぶということをネタにしようと考えました。朝、学校のインターネットで「動物 遊び」という言葉で検索をかけました。「動物の森」というゲームところがヒットしたりしました。動物の子どもが遊ぶことで、体力・知識をつけていくことは分かりました。
 次に、Yahoo!キッズで動物の項目を調べると、動物の遊びを動画で紹介するサイトが見つかりました。
 チンパンジーが枯れ葉の上で、背をつけてすべるものがありました。
 枯れ枝をくわえたニホンザルをみんなで追いかけるものもありました。
 これで、話のネタは揃いました。次は組み立てです。
 話し始めは、子どもたちの身近なものを例とした方がいいです。

「犬や猫やライオンや象などの高い知性を持った、要するに、頭のいい動物たちは、子どもの時、遊ぶそうです。例えば、チンパンジー。枯れ葉の上で、すべって遊ぶそうです。例えばニホンザル、枝をくわえたニホンザルをみんなで追いかけて鬼ごっこをするそうです。動物がなぜ遊ぶのはなぜかというと、遊ぶことで、体力をつけたり、いろいろな知識を身につけたり、他の動物との関わり方を身につけたりするためだそうです。みなさんも、めいっぱい遊んで、体力をつけ知識をつけ、友だちとの関わり方を身につけていってください。今週の生活目標は、けがしないさせない遊び方を身につけようです。」

 長いように感じるかもしれませんが、実際に、上記の通り、一つ一つの言葉が子どもたちに届くよう、ゆっくり話しても1分か2分程度でしょう。
 多くの先生はどうかというと、その場での思いつきを話すので、「えー」とかの言葉が入ったり、考えながら話しているので、無駄な言葉を話したりして、結局長くなっています。
 自分が話そうと思うことを1つに決めて話せば、話は長くはならないし、言いたいことは子どもに伝わりやすくなります。
「あと、もう一つ」
と言って、2つも3つも話す人は、結局、話すことに自己満足しているだけで、その話を子どもの中に落としていることにはならないのです。

(2009.6.8)