理科新指導要領の改訂のポイント

 次期・新学習指導要領の改訂のポイントの1つは、知識の理解の質を高め資質・能力を育む「主体的・対話的で深い学び」となっています。
 別段、新しいことを言っている感じはしません。
 理科では、「理科の見方・考え方を養う」から「~働かせ、自然の事物・現象を科学的に探求するための必要な資質・能力を育成する」となりました。
 3つの柱の1つ『思考力、判断力、表現力等』に対応した項目として、各学年の目標の違いが面白いです。

3年:差異点や共通点を基に、問題を見いだす力を養う。
4年:既習の内容や生活経験を基に、根拠のある予想や仮説を発想する力を養う。
5年:予想や仮説を基に、解決の方法を発想する力を養う。
6年:(物質・エネルギー関連では)仕組みや性質、規則性及び働きについて、より妥当な考えをつくりだす力を養う。
   (生命・地球関連では)働きや関わり、変化及び関係について、より妥当な考えをつくりだす力を養う。

「より妥当な考え」という曖昧な表現が面白いのです。
 授業の中で、上記の点を鍛える場面もありますが、普段から意識してやっているわけではありません。研究授業をするとなると、改めて、何のためにしているかを考察できるのがいいのでしょう。

(2017.11.1)