わたしが響いている

『国語六 創造』(平成27年版、光村図書)に載っている詩です。
 これは、母乳語だけでは何を書いているかが分からない詩です。
 例えば、「わたしが響いている」とは、どういう意味でしょうか。
「声が響いている」や「鐘の音が響いている」なら分かります。
「透明な殻」とは何でしょう。
「わたしは割れる」とは、どういうことでしょうか。
 殻が割れるなら分かるのです。
 この詩を読み解く鍵は、第三連にあります。
「まだ見たことのない山へ」です。
「「まだ見たことない山」を言い換えると何ですか。詩の中から書き抜きなさい。」 これは、当然「未知」となります。
「もうすぐ春」から、卒業が連想できます。
 中学は未知の世界ともいえそうです。殻が割れて成長するのでしょう。

(2018.1.2)