専科から担任へ

 6年理科「水溶液の性質」の授業で、子どもが調べてみたい水溶液をリトマス紙で調べさせることにしています。
(授業では、塩酸・食塩水・水酸化ナトリウム水溶液を扱う。)
 子どもに家から持ってこさせることで、想定される問題も出てきます。
 例えば、ジュースを丸ごと1缶持ってくることです。
 子どもには「授業に使う」という公明正大な理由がありますから、堂々と、日頃は持ってきてはいけないものを持ってくるわけです。
 でも、持ってくるだけではすまず、それを学校で飲んだりする可能性もあるわけです。
 そこで、以下のような手紙を担任に渡しました。

○○先生へ

 明日の授業で、リトマス紙を使った実験をします。
 今回は、家にある水溶液を児童が持ち寄ることにしています。
 児童に、以下の点をお伝えください。

  ① 1人1品以上の水溶液を持ってくる。
   (但し、理科室の班のメンバーで違うものを持ってくる。)
  ② 水にとかせるならば、粉状の物でもよい。
  ③ 持ってくるのは、ほんの少しでいい。
   (ジュースを1缶持ってくるということのないように。)
  ④ 実験用なので、理科室以外で見せびらかしたりしないこと。

 よろしくお伝えください。           荒井 賢一

 専科の場合、このような連絡を欠かすと、授業がうまくいかないことが多いのです。口頭で伝えるという方法もありますが、勤務中はバタバタしていて、渡す機会を失ってしまうこともあるのです。最近は、宿題を出した連絡も手紙にして、担任の机の上に置くようにしています。
 担任と専科というのは、実は、意思疎通がとても大切なのです。
 お互いに不満を持つときというのは、お互いの連絡不備によるものが多いのです。もちろん、普段から、日常的に会話ができているのが一番いいのです。
 でも会話の機会がとれないからといって、そのままにせず、細かいことでも連絡することが大切なのです。
 専科の立場にならなければ、気付けなかったことかもしれません。
(2005.9.26)